LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信

オリンパス光学工業/マニュジスティックス・ジャパンのNetWORKSソリューション利用でSCM構築

2002年10月10日/未分類

マニュジスティックス・ジャパン(株)は、オリンパス光学工業(株)の医療システムカンパニー・光学機器事業部において、マニュジスティックスのNetWORKSソリューションを利用してSCMシステム「MAPS」を構築し、2002年5月末から本稼動を開始したことを発表した。
オリンパス光学工業ではこの「MAPS」システム稼動により、国内拠点・海外現地法人と製造工場との間で需要予測から生産調整、資材発注、及び各販売法人への推奨購入量提示までの業務サイクルを週単位で行うことが可能となり、完成品在庫半減の目処と、リードタイムの短縮を実現した。
オリンパス光学工業は、1999年から「TLT(トータルリードタイム)50」として、全商品のリードタイムおよび、在庫の削減を推進。同社は、従来から「グローバルPSI(Production, Sales and Inventory)管理」により過去の販売実績を基に需要を予測し、生産・販売・在庫の計画管理を行ってきたが、在庫を持つ拠点がそれぞれのシステムを使い1ヶ月単位で処理を行っていたため、全拠点のシステムを統合し、販売から製造までを一気通貫で結ぶことにより、さらに効率の良いSCMシステムを構築することが課題となっていた。
今回構築された「MAPS」システムは、光学機器分野の約3000種類の製品が対象。「MAPS」は全拠点の計画を一つのシステムに統合し、最新の実績と販売計画に基づいたPSI計画を週単位で作成し、工場の生産に反映し、需要予測データから、商品ごとに販売会社の安全在庫を算出する機能もあり、欠品を事前に防ぐ役割を果たす。
「MAPS」のPSI計画の部分に導入されているのが、マニュジスティックスのNetWORKS Master Planning TM で、資材、生産能力、在庫、複数製造拠点および複数の配送センターやサプライヤ間にわたる輸配送の様々な制約を考慮し、同時最適を実現する。
「MAPS」はグループ企業内での受発注や出荷、販売実績などのデータを対象としたEDIシステムである「GPO(グローバル・ポストオフィス)」と、GPOで交換される情報を一元的に管理するデータベース「G-SCDB(グローバル・サプライチェーンデータベース)」を情報基盤としており、NetWORKS Master Plannningは「G-SCDB」から前週末の在庫、受注残、積送、生産計画などのデータを取り込み、販売拠点物流拠点、工場一気通貫のPSI計画を作成する。
オリンパス光学工業では、2000年8月よりSCM改革の検討を開始し、2001年1月から約3ヶ月にわたって、システムの選定作業を行い、選定にあたっては、社内システムを含め、複数ベンダーを検討した結果、生産、物流計画などの優位性と価格対比をした結果としてマニュジスティックスのソリューションが選ばれた。
2001年4月から業務プロセスの設計に引き続き、導入作業を開始し、今回の本格稼動した。
オリンパス光学工業では「MAPS」システムの稼動により、グループの国内拠点・海外現地法人を含めた製品の需要予測と生産・販売・在庫計画の精度を向上させ、棚卸し資産の適正化ならびに市場ニーズにあった商品の供給を目指す。

関連記事

未分類に関する最新ニュース

最新ニュース