横河電機(株)は、国際的なコスト競争力の強化を図るため、2003年度末を目途に、国内の生産体制を大規模に再編する。
同社は、2003年度末を目途に、YOKOGAWAグループの国内生産19拠点を、4拠点体制(甲府工場、小峰工場、青梅工場、駒ヶ根工場)に大きく再編する。
再編後の国内生産4拠点は、"もの作り"の核として、高度な最新生産技術の絶えざる改善・向上に努め、世界市場のニーズを先取りした最先端の制御機器、電子測定機器、半導体製造関連製品など、高付加価値製品群を生産し、今後とも永続的に国内生産拠点の確保・発展を図っていく。
再編による生産機能の集約により、重複機能の排除と間接業務部門のスリム化を実現させ、多品種少量生産、短納期受注生産という生産能力の優位性をさらに大きく向上させる。
なお、再編で対象となる拠点社員はグループ内の異動を前提としている。
国内生産体制再編とグローバル生産体制
同社は、これまで、海外市場での顧客満足を得るために、消費地生産拠点も含めて、アメリカ、オランダ、ドイツ、シンガポール、インドネシア、中国、韓国、インド、ブラジルの9ヶ国にある13工場で生産を続けている。
今回、10月1日付けで中国蘇州市に設立した「横河・中国」を中心に、世界市場向け集中生産体制を大幅に拡充し、グローバルコスト競争力を一層強化する。
世界市場向け集中生産体制は、簡易測定機器は韓国の子会社、制御システムはシンガポール/インドネシア(バタム)の子会社、メータは中国蘇州市の既存の子会社、そして制御フィールド機器は「横河・中国」、以上の4社に集約し、現在の海外生産比率10%程度を2005年には50%に増やす。
今回の国内生産体制の再編と、新しいグローバル集中生産体制をフルに活用し、生産コストの大幅な低減を図り、2004年度には、国内再編による固定費の削減、海外集中生産による人件費を含めたコスト削減などにより、約100億円の利益改善を見込んでいる。
同社は、グループの新長期経営構想「Vision-21&Action-21」で掲げる、2005年度の経営目標「連結売上5 000億円、連結営業利益500億円」の達成を目指す。
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横河電機/国内生産体制の抜本的改革・再編
2002年10月17日/未分類
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