国土交通省／港湾物流情報化懇談会設立

国土交通省は、実際の港湾物流を担う関係者が出席し、関係者全員が必要とする共通のシステム環境について、その整備の考え方、今後の方策等について検討することを目的とした「港湾物流情報化懇談会」を設立した。　
座長：唐津一／東海大学　教授ＩＴ全般
委員：
中山洋／（社）日本経済団体連合会　産業本部　次長全般
伊藤賢治／（社）日本荷主協会　ロジスティクス委員会委員長荷主
石川優一郎／日本貿易会物流委員会　主幹荷主
三木田博史／（社）日本船主協会　物流システム専門会長船会社
相川康明／外国船舶協会　専務理事船会社
吉川武明／日本船舶代理店協会　会長船舶代理店
伊藤榮二／外航船舶代理店業協会　専務理事・事務局長船舶代理店
堀江和幸／（社）日本港運協会　理事・業務部長港運
中村一重／日本海運貨物取扱業会　専務理事海貨業
恵崎紀之／（社）日本通関業連合会　専務理事通関業
森亮太郎／（社）日本倉庫協会　調査部部長代理倉庫業
佐藤守信／日本貨物検査機関同盟　顧問検数・検量
引田克幸／（社）全日本トラック協会　海上コンテナ部会長陸運
水谷伸／全国銀行協会外為銀行
佐野清明／（社）日本損害保険協会　海上業務第一ＰＴリーダー海上保険
飯野正弘／通関情報処理センター　企画部長ＮＡＣＣＳ
山内靖雄／（社）港湾物流情報システム協会　専務理事・事務局長ＰＯＬＩＮＥＴ
坂田孝章／三菱商事㈱新機能事業グループＩＴソリューションオフィス
シニア・ソリューション・プロバイダーTEDI club
福重良文／ボレロ・ドット・ネット㈱　日本代表Bolero
大久保秀典／（社）日本ロジスティクスシステム協会　首席システム研究職ＪＩＬＳ
町田秀仁／ＮＴＴデータ　ビジネス開発事業本部　Ｅ・Ａ事業部　ＳＭＣ第四システム担当ＧＳＪ
松田誠司／財務省　関税局　業務課　税関相談官税関
斉藤登／農林水産省　生産局　植物防疫課長検疫（植物）
伊地知俊一／農林水産省　生産局　畜産部　衛生課長検疫（動物）
松浪紀／厚生労働省　医薬局　食品保健部　企画課　検疫業務管理室長検疫（食品）
谷みどり／経済産業省　貿易経済協力局　貿易振興課長貿易
杣谷晴久／経済産業省　商務情報政策局　流通政策課　企画官流通
有野一馬／国土交通省　海事局　海事産業課長海運
長田太／国土交通省　海事局　港運課長港運
辻村邦康／国土交通省　政策統括官付　政策調整官物流
渡辺国久／東京都　港湾局　港湾経営部　物流企画担当課長港湾管理
川瀬修司／神戸市　みなと総局　経営部　企画情報課長港湾管理
堀義一／横浜市　港湾局　経営部　情報担当課長港湾管理
第１回港湾物流情報化懇談会議事概要
開催日時：平成１４年１０月１６日（水）１４：００～１７：００
開催場所：品川プリンスホテル新館３４Ｆ「釧路」
主な議題
(1)懇談会の情報公開について
(2)懇談会の設置の目的について
(3)共有システム環境の必要性について
(4)「物流情報プラットホーム」の定義について
(5)今後の懇談会のスケジュールについて
議事概要
積極的な情報公開の観点から、懇談会の公開と議事要旨及び資料を速やかに国土交通省と（財）港湾空間高度化環境研究センターのホームページに掲載すること、詳細な議事録を作成次第、同ホームページに掲載することが決定された。
国内主要１０港で組織される「港湾物流ＩＴ　化推進委員会」と連携しつつ、荷主、船社、港運、陸運など実際の港湾物流を担う民間事業者との調整を図りながら、ＩＴによる港湾物流の効率化を目指す当懇談会の設置の目的を事務局から説明した。　
現状の港湾物流情報化の問題点や課題を説明し、港湾物流の効率化を進めるために必要とされるシステム環境整備の前提となる「全員参加」、「低コスト」、「信頼性」というコンセプトを示し、この全ての前提を満たすシステム環境を「物流情報プラットホーム」と定義した。
今後、議論をより具体化するため、次回懇談会においてプラットホームのイメージが分かるような材料を提示することとなった。
懇談会の参加者から、現状の情報化の問題点や「物流情報プラットホーム」を議論するためのアドバイスなどの積極的な意見が出された。
主要な意見
行政の縦割りの壁を破り、誰でも情報が取り出せるようなプラットホームを早く作って欲しい
スケジュールなど具体策を早めにたてていただきたい
法律改正も視野に入れるべき
海貨業者には中小企業が多いため、経済的負担には限界がある
データベースを構築する場合、誰がどうやって入力するのかが課題になる
トラック業界はこういった議論にこれまで参加していない。貨物の積み付け状態など必要なデータが多い。プラットホームに期待したい。