(株)テムザックと三洋電機(株)は、ことし3月に発表したユーティリティーロボット「番竜」の新型機を開発し、実用化に向けて来春から先行限定販売を開始する。
「番竜」は「留守番をする恐竜」を意味し、デザインは古代の恐竜を未来的にアレンジしたもの。テムザックと三洋電機では、2001年より「番竜」の共同開発を進め、2002年3月に1号機を発表。
今回、新たに開発した新型の「番竜」は、前回の試作機に比べ駆動性能が一段と向上。室内を動く速度も3月時点の3m/分から15m/分に上がり、安全性なども考慮し、家庭内での最適なスピードを実現している。
さらに、10cm程度の段差も、足につけられたセンサーで段差を確認して乗り越えられるようになり、テムザックが金沢工業大学(南戸研究室)、新コスモス電機(株)などと新規に共同開発した「匂いセンサー」も搭載され、「焦げ臭さ」をセンシングすることにより、ボヤなどの早期発見を目指す。
家庭用セキュリティー機能の面では、警備保障業界大手の綜合警備保障(株)から警備ロボットにかかわる技術や警備ノウハウの提供などの協力を受けており、また、当機と連動した警備サービスの提供についても、同社と交渉中。
テムザックは、来春、一般販売に先立って先行限定販売を行う。先行限定販売の受付は12月から開始する予定で、詳細は「番竜」の専用ウェブサイト http://www.banryu.jp で告知する。
先行限定販売台数は約50台を予定。先行限定販売によって市場からのフィードバックを受けた上で、2003年度には一般販売を開始する予定。
今回も、ロボットの設計、メカニズムの開発はテムザックが行い、三洋電機は電池、音声認識ボードや外装デザインを担当。一般販売用ロボットの量産設計・生産は三洋電機が担当。「番竜」の発売は実用的な家庭用歩行ロボットとして初めての市販。
仕様
品名:4足歩行型ユーティリティーロボット
名称:T72S
寸法:(長さ×幅×高さ) 1000mm×800mm×700mm
質量:約40kg
歩行速度:分速約15m
歩行機能:平地歩行および段差(最大150mm)乗り越え
センサー:
・人感センサー
・音センサー
・温度センサー
・匂いセンサー
バッテリー ニッケル水素電池(20HR-D)7000mAh
機能 モード:
・遠隔操作モード
・留守番モード
・ペットモード
遠隔操作コントローラー テレビ電話機能付PHS
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テムザック、三洋電機/ユーティリティーロボット「番竜」新型機開発、実用化
2002年11月07日/未分類
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