(株)デンソーは、国内全14事業所において埋立廃棄物をゼロとするゼロエミッションを達成した。
デンソーは、廃棄物の発生抑止・リサイクル化を進め2003年度までに全ての事業所で達成する計画だったが、社会の環境への関心の高まりもあり、全社を挙げて取り組みを強化・推進してきた結果、2000年10月の北九州製作所での達成を始め全事業所で1年半前倒して達成することができた。
デンソーでは産業廃棄物だけでなく一般廃棄物をもゼロエミッションの対象に含め、安城製作所をモデル工場に選定し2000年3月より取り組みを開始。モデル工場では、6名の専任担当者を設け、生産工程や事務所など全ての職場から発生する廃棄物の実態把握に努めるとともに、廃棄物を資源と捉えて徹底した分別回収を基本に発生抑止やリサイクルルートの開拓に取り組んできた。
各工場においても、全社員の協力の基に徹底した分別回収に取り組み、廃プラスチックの高炉還元剤利用や固形燃料化、汚泥のセメント原料利用等を進めるとともに、分別ボックスの整備やリサイクルセンターの設置、更には職場での分別チェックなどのしくみづくりに取り組み、マテリアルリサイクル(製品原料・素材として再利用)を94%、残りをサーマルリサイクル(焼却し、熱エネルギーとして再利用)化し、埋立廃棄物ゼロを達成した。
デンソーの国内最大の生産拠点である西尾製作所では、廃棄物の分別を102種類(従来は60種類)、本社でも78種類(内オフィスゴミは紙・廃プラ等11種類)に細分化し、資源として徹底的な利用を図った。
今回、廃棄物をリサイクル化し、そのリサイクル費用として全社で年間約7億円発生するが、廃棄物処理費用が約8億円かかっていたため、トータルで年間約1億円のコスト削減ができた。
また、デンソーでは廃棄物や有価物発生量の計量管理やマニフェストの発行・管理などを効率的に行うことができる「廃棄物計量・管理システム」を開発し、「Eco-Manage」(エコ・マネージ)として商品化した。
現在、素材使用量の内、約24%が廃材として発生しておりますが、今後はこのシステムを活用して廃材そのものの発生抑止を進め、省資源化に取り組んでいく。
国内のグループ製造会社16社においても2005年度までにゼロエミッション達成を目標に取り組んでいるが、デンソーでの成果を展開し既に4社が達成。海外のグループ会社においてもモデル拠点を選定し取り組みを進め、デンソーグループの環境負荷低減に取り組んでいる。
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デンソー/全事業所でゼロエミッション達成
2002年11月14日/未分類
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