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富士通/自社回収したパソコンの筐体樹脂をノートパソコンに再生利用

2002年12月01日/未分類

富士通(株)と富士通化成(株)、(株)富士通研究所は、ABS樹脂事業を展開する大手材料メーカUMG ABS(株)と共同で、回収した使用済みパソコンのボディ(筐体)に使用されているABS樹脂を新しいパソコンの筐体材料として再利用する新しいリサイクルシステムを開発した。
この再生材を2002年秋冬モデルのノートパソコン「FMV-BIBLO LOOX S」に適用し、今後、一層の適用拡大を図り、資源再利用率の向上につなげていく。
2001年4月に施行された改正リサイクル法により、法人ユーザ様から排出される使用済みパソコンについては、製造事業者による回収、再資源化が義務づけられた。同社は同法施行に先立ち、1997年より全国5カ所のリサイクルセンターにおいて、使用済みパソコンの回収、解体、材料別の分類を行い、リサイクルを進めている。
これまでの再生樹脂は、回収品の品質のバラツキ(組成の差異、外観の汚れ、異物混入)などにより、成形性や色調、強度特性などを初期材料と同等にすることが難しく、そのまま新しいパソコンの筐体に活用(クローズドリサイクル)することは、出来なかった。
そのため、回収樹脂は、他業界にて設備用品や日用雑貨などに再生するか、もしくは、サーマルリサイクルを行ってきた。
今回、新たに開発したリサイクルシステムは、クローズドリサイクルとオープンリサイクルを組み合わせたセミクローズドリサイクルシステムで、UMG ABSの協力により達成した。
富士通リサイクルセンターが回収したリサイクル原資(クローズド材)とUMG ABSが調達したリサイクル原資(オープン材)、およびバージン材のブレンド・調整を行うことで、初期材料を使用した場合と比較して遜色のない性能を確保するとともに安定供給に成功したもの。
これにより、回収した筐体樹脂を自社製品に再利用することで、樹脂素材の有効活用、ひいては資源再利用率の向上が可能になる。

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