農林水産省／雪印乳業と全国農協直販など、「市乳事業の統合に関する事業再構築計画」認定

農林水産省は、全国農協直販(株)、雪印乳業(株)、ジャパンミルクネット(株)の３社が、産業活力再生特別措置法に基づき申請していた「市乳事業の統合に関する事業再構築計画」を認定した。
認定日：平成１４年１２月１１日
事業再構築の目標
市乳事業を取り巻く厳しい環境を克服するため，全国農協直販、雪印乳業、ジャパンミルクネットの３社は、平成１５年１月１日をもって主力の市乳事業部門を分割・統合して「日本ミルクコミュニティ(株)」を設立し、工場の集約、販売・物流・開発体制の効率化を推進することにより、経営基盤および経営体質の強化をはかり、顧客に安全性の高い乳製品を安定供給することを目標としている。
事業再構築計画の内容
（１）事業構造変更
（イ）施設の廃棄・合理化
３社の製造・物流拠点の集約化を推進し、コストの低減をはかる。
（ロ）市乳事業の共同新設分割
３社は市乳事業を会社分割制度により分割、日本ミルクコミュニティを設立し、経営資源の高度活用、高効率化をはかる。
（ハ）経営基盤・経営体質の強化
日本ミルクコミュニティは、設立後、全国酪農業協同組合連合会からの現物出資、および全国農業協同組合連合会、全国酪農業協同組合連合会、農林中央金庫からの第三者割当増資により、経営基盤・経営体質の強化をはかる。
事業革新
上記の製造・物流拠点の集約化とともに、物流システム、営業支援システムの導入および販売事務の集中化等の事業革新により、物流、営業活動の効率化、ローコストオペレーションを実現する。
事業再構築の実施時期
開始時期：平成１４年１２月　　
終了時期：平成１７年３月