総務省／「ネットワーク・ロボット技術に関する調査研究会」開催

総務省は１２月１３日、「ネットワーク・ロボット技術に関する調査研究会」を開催した。
現在、何でもどこでもネットワークにつながるユビキタスネットワーク社会の早期実現に向けて、産学官での種々の取組が行われている。今後、ユビキタスネットワークが、家庭やオフィスでの利用が期待されるパーソナルロボットや業務用ロボット等とつながる（「ネットワーク・ロボット」）ことにより、新たなライフスタイルが創出され、高齢化・医療介護問題等の様々な社会的問題への対応が図られるばかりでなく、２１世紀の日本発新ＩＴ社会の構築にも貢献することが期待されている。
その実現の大きな鍵は、ユビキタスネットワークとロボットを結ぶネットワーク技術の研究開発、標準化であり、欧米においても産学官による様々なプロジェクトが積極的に推進されている。これらの状況に鑑み、我が国の国際競争力を確保し、戦略的な研究開発を推進するためには、ネットワーク・ロボットの総合的な推進方策を早期に検討することが必要である。
以上の状況を踏まえ、ネットワーク・ロボットの将来イメージを明確化するとともに、取り組むべき研究開発課題・標準化課題、実現による社会的・経済的効果、実現のための研究開発推進方策、普及推進方策等を検討するため、本調査研究会を開催するもの。
検討内容　
（１） ネットワーク・ロボット技術の研究開発の動向
（２） ネットワーク・ロボットの将来イメージ
（３） 取り組むべき研究開発課題と標準化課題
（４） 実現による社会的・経済的効果
（５） 実現のための研究開発推進方策、普及推進方策　等
開催期間　
平成１４年１２月１３日（金）に第１回会合を開催し、平成１５年５月を目処に検討結果を取りまとめる。
「ネットワーク・ロボット技術に関する調査研究会」構成員名簿
秋山　 正樹 松下電器産業株式会社　取締役　システムソリューション事業本部長
荒川　　 薫 明治大学理工学部情報科学科教授
池澤　 直樹 株式会社野村総合研究所コンサルティング部門
チーフ・インダストリー・スペシャリスト
石黒　　 浩 大阪大学大学院工学研究科教授
薄井　　 隆 株式会社トヨタアイティー開発センター　取締役
木戸出正継 奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科教授
後藤　 幹雄 株式会社電通　電通総研　研究主席
佐藤　 知正 東京大学大学院情報理工学系研究科教授
塩見　　 正 独立行政法人通信総合研究所　理事
下條　 真司 大阪大学サイバーメディアセンター教授
菅野　 重樹 早稲田大学理工学部機械工学科教授
髙本　 陽一 株式会社テムザック　代表取締役社長
柘植　 綾夫 三菱重工業株式会社　常務取締役　技術本部長
土井　 利忠 ソニー株式会社　執行役員上席常務　デジタルクリーチャーズラボラトリー所長
土井美和子 株式会社東芝　研究開発センターマルチメディアラボラトリー　研究主幹
徳田　 英幸 慶應義塾大学政策・メディア研究科委員長　環境情報学部教授
西谷　 隆夫 日本電気株式会社　マルチメディア研究所長
西野　 壽一 株式会社日立製作所　中央研究所長
萩田　 紀博 株式会社国際電気通信基礎技術研究所　知能ロボディクス研究所長
羽鳥　 好律 株式会社ＫＤＤＩ研究所　取締役副会長
廣瀬　 通孝 東京大学先端技術研究センター教授
安原　 隆一 日本電信電話株式会社　サイバーコミュニケーション総合研究所長