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三菱重工業/構内用重量物運搬車フルモデルチェンジ

2002年12月26日/未分類

三菱重工業(株)は、構内用重量物運搬車アーティキュレートダンパ「AD500」を13年ぶりにフルモデルチェンジ、受注活動を開始した。
フレームの強化などによる長寿命化、メンテナンスフィーの削減、それに乗り心地の向上など機能面を含め150項目を超える改良・改善をはかった最新鋭機。すでに新日本製鐵(株)大分製鐵所(日鐵物流)からフルモデルチェンジ車3台を受注しており、今後さらに拡販をはかっていく。
三菱アーティキュレートダンパ ADシリーズ
モデルチェンジにあたって最も力を注いだ点は、耐久性の向上。アーティキュレートダンパは1日24時間、365日稼動が前提の車。
50トンの重量物を積んで時速30kmで走行するため車にかかる負荷が大きく、頑丈であることが求められる。このためフレームの強度を向上させたほかいろいろな部分の強度を高め、長寿命化をはかった。
時間使用のため油圧系統の温度が上昇することから、例えばブレーキオイルクーリングシステムを採用、ブレーキの耐久性を高めた。
今回のモデルチェンジに当たって、新日本製鐵(株)等のユーザーの声を聞き、高寿命化、整備周期延長、整備性向上の観点からの具体的な提案を反映させた車づくりを行った。耐久性に次いでユーザーが求めてきたものはメンテナンスフィーの削減。重量物を休みなく運搬するため定期的な補修、突発的な修理も少なくなく、修理費の高騰がネックになっていた。
これを30%ほど低減させたのが今回のニューモデルで、設計段階からメンテナンスフィーの削減に必要な対策を講じてきた。
「AD500」は荷物を収納するパレットを取り外すことのできるパレット分離型。車体は全長11 350mm、幅3 540mm、高さ3 485mmで、車両重量は約40 000kg。
製鐵所などでは1日3交代制の勤務のため疲労軽減の上からも乗り心地は重要なセールスポイント。このため応答性を改善した油圧サスペンションの採用などで、これまで以上に快適なくるまになっている。
アーティキュレートダンパは、構内物流の効率化の担い手として大きな役割を果たしてきており、今回のフルモデルチェンジによる機能向上で構内物流の合理化にますます大きな成果をもたらすことになる。
 
またアーティキュレートダンパは、「AD300」「AD450」「AD500」「AD600」の4機種に集約、「AD500」を除く3機種にも「AD500」と同じ機能をもたせた。
なお新日本製鐵(株)大分製鐵所からこれまでに受注した3台のうち2台はこのほど納入、残りの1台は平成15年3月納入の予定。

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