日本郵船(株)はグループの物流部門の強化・拡大を目指し、「物流戦略プラン」(LOGISTICS STRATEGY PLAN、以下:L.S.P.)を策定した。
同グループは、1983年物流課の発足以来、現在の物流部門の事業規模は、世界23ヶ国に50を超える事業所、100ヶ所以上の物流センターを運営する規模にまで成長している。
今回策定したL.S.P.は、この20年間に培った物流ノウハウを活かし、「NYK」のブランドが、顧客の視点から、サプライチェーン管理のグローバルパートナーとして認められるよう、物流部門の飛躍的な事業拡大を目指した事業戦略。
内容は、組織、投資計画、情報技術、人材育成、地域毎のマーケティング重点ポイントなど包括的なもので
以下が短期に実現すべき戦略項目を定めたもの。
・リージョン単位のマーケティング
全体を米州、欧州、オセアニア、アジア(アセアン地域)、中国、及び日本の5つのリージョンにわけ、各リージョンでマーケティングの戦略的重点項目を定め、そのイニシアティブを主体として、柔軟且つ機敏にマーケットの変化やお客様のニーズに対応する。特に、北米と中国は重点地域。
・リージョン統括組織「NYK LOGISTICS」社の設立
2003年4月を目処に、各地域に物流部門統括組織「NYK LOGISTICS (地域名)」を設立し、本社物流グループからの大幅な権限移譲をもって、上記のような各リージョンの主体的な取組みを支援するグローバルな運営体制を構築する。
・複合ソリューションビジネスモデルの推進
高付加価値倉庫運営および地域内と地域間のディストリビューション網の拡充等を全体に共通するマーケティング戦略事項と位置付け、これらの分野においては、これまで物流部門が培ってきた国内・国際輸配送、コンソリデーション、受発注管理、在庫管理、通関、包装、物流情報管理などの豊富な物流サービスメニューを、グローバルなネットワーク上で組み合わせる「複合ソリューション」を中核ビジネスモデルとする。
・情報技術の強化
「ソリューション」の要として情報技術を強化する。 輸送、配送、及び保管のサプライチェーン全工程に関するVisibilityの提供、サプライチェーン設計段階からのシミュレーションツール活用、及びコスト管理も含めたお客様の物流アウトソーシングの要請に対応する情報システムネットワークを構築する。
・ニューフロンティアの開拓
中東、中南米など、グループにとってのニューフロンティア地域への拠点展開を推進し、グローバルネットワークの拡大を図る。
L.S.P.による物流部門の事業拡大戦略は、顧客をはじめとするステークホルダーに対し、日本郵船グループとして、海運事業にとどまらず、総合物流事業者として継続的な成長を目指すことへのコミットメントを表すもの。
コンテナ定期航路運営、不定期・専用船運営、客船事業とともに、グループ運営を支える中核事業の柱として、航空貨物フォワーディングを中心とした郵船航空サービスを加えて、物流事業部門を強化し、総合物流企業グループとしての「NYK」のブランド価値を高めていく。
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日本郵船/物流戦略プラン(LOGISTICS STRATEGY PLAN)策定
2003年01月02日/未分類
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