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パスコ/高精度GPSモジュール販売開始

2003年02月06日/未分類

(株)パスコと(株)ジェノバは、国土地理院電子基準点データを使用した新しい衛星測位技術(仮想基準点方式)によるデファレンシャル対応インテリジェント高精度GPSモジュールの販売を開始する。
この高精度GPSモジュールは、仮想基準点方式と呼ばれる新しい測位技術を採用しており、精度を1-3mに大幅に向上させることができる。
さらに、CPU(リナックス対応)を搭載したインテリジェント型サーバーとなっており、必要な時に自動的に位置管理サーバーやモバイル端末等との通信を行うことにより、通信料金を大幅に節約することを可能としている。
国土地理院では、地震・火山等の調査研究のための地殻変動監視及び各種測量の基準点として利用するために、全国に約1000点の電子基準点を設置している。
電子基準点は、高さ5mのステンレス製のタワーにGPS衛星からの電波を受信するアンテナと受信機が内蔵された構造になっており、得られたGPS観測データは、電話回線を通じて、つくば市の国土地理院に集められる。
国土地理院では、全国から集められたこれらの観測データの解析処理を行い電子基準点の位置の変動を監視しており、解析結果は、ホームページに現在の地殻変動情報として公開している。
国土交通省国土地理院は、日本全土を高密度に配置する電子基準点データ網を整備し、このデータを民間に配信する機構を作り、今回のモジュールは、この高密に配置された電子基準点データを仮想基準点方式により補正データとして使用し、精度を高めている。
仮想基準点方式は、電子基準点3点を使用し、この網の中で求めたい位置点の近くに、仮想基準点を設け、3点のデータを合成して補正情報を作り出すシステム。
補正情報と求めたい位置点の距離が長いほど、精度が劣化し、求めたい位置点の近く(単独測位で計測する30m程度)に仮想することで、大幅に精度を向上させることを可能にした。
モジュールは、GPS、通信モジュール、リナックスCPUから構成するが、モジュール単体で約5万円(数量やオプション仕様によってことなる)。 仮想基準点方式の配信サービスプロバイダーは、ジェノバが担当する。
正確な位置情報を活用した様々なサービス、ソリューションが実現できる。CPUが搭載されているため、ある地点を起点にした対象物の距離や位置を通信により管理サーバーに知らせる機能を活用し、様々なサービスの提供を可能とする。
従来、トラック輸送やタクシー管理に見られるように、一定時間でその位置を管理サーバーに送りつづけるシステムでは、この通信料が大きな負担になっていた。このモジュールでは、何時何分になったらなどと条件を設定し、このコストを大幅に縮減することを可能にする。
さらに、単独測位(30-100m)の情報を送るときと、仮想基準点方式による補正を利用して、1-3mの高精度の情報を必要とするときも自動でコントロールができる。
今後、このモジュールを基に、運送車両の到着情報 現在位置検索、産業廃棄物運送車両の運行履歴情報管理、重機や警備車両の移動体位置管理、同じく重機や車両の盗難防止システムと連動したアプリケーションシステムを開発し、販売を強化していく。

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