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トーハン/上尾センター 事故率10万分の2.6冊、検品作業大幅削減

2003年02月02日/未分類

(株)トーハンは、「トーハン上尾センター」が全面稼働後9ヶ月を経過し、同センターを含めた平成14年12月までの全雑誌発送の平均事故率が10万分の2.6冊を実現し、同時に書店の検品レス化が着実に進んでいる実態を明らかにした。
同社の調査に依ると無作為抽出した1,459軒の書店の内、センター稼働後検品レスを実施した書店は23.5%の344軒。また今後検品レスへの移行を検討している書店は8.6%の126軒で、あわせて 32.2%の書店が検品レスへの対応をとっていて確実な広がりを示している。
トーハン上尾センターは、ローコストかつ高機能を徹底的に追求した世界最大級の雑誌発送センターとして平成14年3月全面稼働した。
既存の3箇所の雑誌発送拠点にも同一の最新鋭システムが導入され、これらの情報を一元管理する「雑誌物流情報センター」とともに高品質物流を実現している。
上尾センターは最新鋭のFAシステムが随所に導入され作業効率を高めているが、なかでも事故率10万分の3以下の高品質物流維持の要となっているのが、バラピッキング(一冊単位の配本作業)の全工程に導入した全自動重量検品システム(特許出願中)。
 
このような最新鋭のFAシステムを導入した上尾センターと、同一のクオリティーを有する他の3拠点により、雑誌発送事故率が10万分の3以下という物流業界レベルでは事故ゼロと認められる精度を実現し、維持している。
こうした実績が認知され、またシステムへの信頼性が確立していく中で、取引書店での雑誌検品レスが実施されている。
実際に検品レスを実施している埼玉県浦和市・須原屋の小泉修取締役本店店長は「上尾センター稼働後は送品事故がなくなった。7ヶ月間様子を見て確証を得たので以後検品レスを実行している。この結果1日当たり30-40分の作業時間が削減でき、空いた時間は商品整理等に当てている。トーハンの雑誌以外は厳しく検品を実施している。検品レスによる作業効率化の効果は非常に大きい。」と評価している。
また東京都中央区・丸善の松嶋徹取締役は「しばらくタイトル・冊数を確認して様子を見た結果、現在は宛名紙記載の明細通りという認識で個数のみ確認し単品については検品レスを実施している。津田沼店の場合で言うとこれまでは検品に2、3名で30分程度の時間をかけていた。検品レスにしたことで人件費の大幅な削減効果を得ている。洋書、文具等他の商品はすべて厳しくチェックしている。雑誌については返品の起票レス、送品の検品レスで作業効率化が進んでいる。検品レスで生み出された時間を棚整理等に回す事が出来ている。」と、雑誌の作業時間が短縮され、捻出された時間の有効活用と経費節減効果が出ている状況を語っている。
同社ではモデルケースに基づき、パート、アルバイトの年間人件費削減金額を、120坪のインショップ店で45万円強、280坪の郊外型店で103万円強と試算している。
さらに取引先書店に検品レスの実施を呼びかけ、削減した時間を販売促進やマーチャンダイジングの強化等に振り向け、経営力向上に繋げて欲しい考え。
なお、、業界初の開発となる束(結束)単位の発送業務を完全自動化した束発送ロボット、バラ発送に採用したデジタルピッキングシステム、自動読取装置で確実に読み取りができるよう伝票に2種類のバーコードを印字する「バーコード付き包装体」に、ピッキングした商品を梱包単位で基準値から許容重量を計算し一括検品を行う、前述の全自動重量検品システムを加えた4システムが特許出願されている。

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