LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信

関西スーパー/流通標準XML-EDIに基づく受発注取引システム運用開始

2003年02月06日/未分類

(株)関西スーパーマーケット(以下:関西スーパー)とマイクロソフト(株)(以下:マイクロソフト)は、関西スーパーが、大手食品卸売業4社(伊藤忠食品(株)、国分(株)、(株)明治屋、(株)菱食)との間で、インターネットを使った流通 XML-EDIシステムによる受発注取引を開始する。
専用線で構築される従来のEDIは通信コストが高額になるという問題を抱えていたが、インターネットを活用するXML-EDIは、通信コストを大幅に削減するとともに、システム構築にXML(eXtensible Markup Language)を用いることで、将来のシステム変更にも柔軟に対応することが可能。
今回のシステムは、(財)流通システム開発センターが、国際標準に準拠して策定している流通XML-EDI標準の「JEDICOS(Japan EDI for Commerce Systems )XML-EDI」メッセージに基づくもので、国内初の本格的なインターネットXML-EDIシステム。
関西スーパーは、2002年3月、従来の専用線を用いたEDIからXML-EDIへの移行を表明し、2002年末から伊藤忠食品、国分、明治屋、菱食の大手食品卸売業4社との接続テストを実施してきた。
明治屋を皮切りに順次各社との受発注取引を開始し、流通に関わる発注・受領・支払・出荷・商品マスター登録の各業務がXMLベースでやり取りされることになる。
関西スーパーでは以前から、業界での標準化活動やITの導入に積極的に取り組んでおり、今回のJEDICOS XML-EDIシステムの導入についても、流通業界におけるXML-EDI標準メッセージの普及推進を目的の一つとしており、大手食品卸売業4社も、その趣旨に賛同し、いち早く関西スーパーとの連携を行った。
また、本システムでは、JEDICOS XMLの実装が短期間かつ容易である点や、優れたコストパフォーマンスが高く評価され、関西スーパー及び大手食品卸売業4社には、マイクロソフトのBizTalk Serverを採用した。
(株)NSソリューションズ関西(以下:NSソリューションズ関西)が関西スーパーおよび明治屋、(株)野村総合研究所(以下:NRI)が国分、富士通(株)が伊藤忠食品および菱食のシステム構築を担当した。
(財)流通システム開発センターの小野 耕三常務理事は「センターでは2000年度から経済産業省の委託を受けてXML-EDIに関する調査研究事業を実施している。XML-EDIは、低コストで柔軟性のある高機能なEDIシステムの構築を可能とするもの。流通標準EDIメッセージ“JEDICOS”のデータ項目をもとに、2001年5月に発表されたXML-EDIの国際標準仕様との整合性を考慮し、XML-EDIの標準 メッセージの開発を行っている。
今回関西スーパーと取引先の受発注取引で実装されたことを歓迎し、今後の拡大と発展を期待している」と述べている。

関連記事

未分類に関する最新ニュース

最新ニュース