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山之内製薬/物流機能を三菱倉庫に全面委託

2003年02月06日/未分類

山之内製薬(株)と三菱倉庫(株)は、山之内製薬が販売する製品の物流業務を三菱倉庫に全面的に委託することで合意した。
物流業務の委受託にともない、山之内製薬は全国4ヵ所の自社物流センターを段階的に廃止し、2005年を目処に三菱倉庫への業務移管を完了する。三菱倉庫は、埼玉県新座市と大阪市の東西2ヵ所の配送センター内に山之内製薬専用のスペースを設け、同社からの受託業務に対応する。
山之内製薬はこれまで、北海道札幌市、埼玉県越谷市、大阪府茨木市、福岡県北九州市の4ヵ所に物流センターを保有し、全国の医薬品卸等へ翌日配送による製品の供給を行なってきた。
一方、医薬品卸においては在庫管理の徹底や配送システムの充実などによる物流業務の効率化を図るため、近年、大規模物流センター化が進展している。
これに伴い、山之内製薬では、この3年間で配送先が約700ヵ所から約300ヵ所へと集約化されるなど、全国4物流センター体制の必要性が薄れてきた。
一方、三菱倉庫をはじめ外部物流会社が、医薬品専門倉庫の設置や医薬品専用配送を行なうなど医薬品の物流業務が充実してきたことなどから、物流業務のアウトソーシングの環境が整ってきた。
このたびの三菱倉庫への物流業務の全面委託は、このような変化に効果的に対応するとともに、物流コストの一層の低減、更には将来的な製品数・物量の増減などへ柔軟に対応することを目的に実施するもの。
なお同社では、この業務委託により、年間約10億円程度のコスト削減を見込んでいる。また、三菱倉庫では、国内大手製薬企業の1社である山之内製薬の業務受託を好機として、国内医薬品メーカーへの営業を強化し、医薬品物流業務の更なる取扱拡大を図る。
三菱倉庫では、新配送センターを西日本(大阪)が2004年1月、東日本(新座)は2005年1月の稼働を予定している。大阪では、三菱倉庫が同社桜島営業所(大阪市此花区)内に「桜島2号配送センター」・延床面積約16 200㎡を建設(2003年2月着工)、うち約10 000㎡を山之内製薬専用のスペースに当てる。
また、新座では、現在建設中の同社施設で専用スペースとして約15 000㎡の使用を予定している。いずれも薬事法基準に適合したクリーンな環境と高いセキュリティを備え、また、主要高速道路のインターチェンジから至近に位置する交通アクセスに優れた配送センター。
運営面では、山之内製薬の管理薬剤師が駐在し、その管理のもと、三菱倉庫が配送センター業務を行なう。機能面では、三菱倉庫独自の情報システムと、システムに連動した各種物流機器を導入し、自動化を推進する。

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