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住友重機械工業/携帯電話による港湾物流効率化システムサービス開始

2003年04月16日/未分類

住友重機械工業(株)は、港湾物流を総合的に最適化、効率化するシステム「sCATO(エスケート)」を開発し、コンテナターミナル向けに5月よりサービスを開始する。
誰もが使える携帯電話を、港湾物流の業務端末として本格的に活用した世界初のシステム。5月から稼動する(株)上組の最新のコンテナターミナル(神戸港PC-18バース)に採用が決定し、運用が開始される。
港湾物流システムの次世代プラットフォームとなり得ることから、大規模なターミナル用として国内だけでなく海外からも注目される。
「sCATO」は、荷主、船会社、運送会社、コンテナトラックのドライバー、ターミナルのスタッフなど、港湾物流の関係者が、それぞれ専用画面から、コンテナ船の入出港情報の照会やブッキング(貨物船積み予約)の指示、確認をはじめ、様々な業務を携帯電話で行うことがでるシステム。
同システムは、ターミナル内で使われる既存のターミナル運営システムとインターフェイスを取るだけで導入が可能で、利用毎に課金する方式を採用することによって、ターミナル側の初期投資を少額に抑えている。
ターミナルゲートで発生するコンテナトラックの渋滞を解消する最新のゲート機能があり、コンテナの搬出入手続きに必要な情報は、2次元コード化され、ドライバーの携帯電話に予めメール配信される。
ドライバーは携帯電話をコードリーダーにかざすだけでゲートでの手続きを終えることができ、瞬時に正確な手続きが完了し、手配ミスなどのトラブルを解消する。
更にコンテナのダメージを特殊なカメラで自動検査するオプション機能を追加すれば、通常4名で5分程度を要していたゲートでの作業が、1名でおよそ20秒に短縮でき、コンテナを引取れる状態か、あるいは未搬入かの照会等ができ、ゲートの混雑状況を画像で確認した上での適切な配車を可能とする。
世界的にコンテナ輸送は年々増加しており、特に日本を取り巻くアジア諸港が取り扱い量を飛躍的に伸ばしている。各国港湾間で競争が激しくなる中、競争力の強化を目的とした港湾運営・管理のIT化が推し進められ、ターミナルの自動化や24時間化などの要求に対し、運搬荷役機械のIT化や自動化など、装置面からの対応では限界があると判断し、開発した。
特長
・携帯電話を使った本格的な港湾物流システム
コンテナの持ち込みや引き取りの指示、バースを使用する船の照会、輸出入コンテナの動静手続き等の進捗照会、ドキュメントの送受信、ゲートでの混雑状況の画像配信、ターミナル入出場時の手続きなど、既存のコンテナ運営システムが持つ情報を携帯電話でリアルタイムに指示、確認できる。荷主、船社、代理店、運送会社など広く港湾物流の関係者が利用できる。
・少額投資でシステムの導入が可能
ソフトウェアの販売ではなく、システムの利用毎に利用者に課金する仕組みであるため、 システム専用のサーバとゲートまわりの設備など、最小限の初期投資で導入可能。
・最新のゲート機能
下記のシステムで、ゲート作業の効率化・省力化が図れると同時に、ゲート通過時間を大幅に短縮でき、通過待ちによる渋滞の発生を解消。
(2次元コードシステム)
ドライバーは積載するコンテナの情報を携帯電話に2次元コードという形で取り込むことができる。ターミナル入場時に携帯電話の画面に表示させ、ゲートのコードリーダーに読み込ませるだけで瞬時に手続きが完了する。
(コンテナダメージチェックシステム)
韓国のInspire Port Consulting & Solutions Inc.の取り扱うシステムを採用し、カメラより取り込んだコンテナ外観の画像データをパターン化し、自動的にダメージの有無を確認できる。
・料金体系
サーバ保守料&バージョンアップ費用:30万円/1サーバあたり月額
サービス使用料:30円(情報&画像利用)~60円(2次元コード利用)/1アクセス

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