住友重機械工業は5月24日、ブラジルに現地法人を設立するとともに、新工場を建設すると発表した。
新工場で生産予定の中大型減速機は、各種クレーン、セメント・石炭ミル設備、発電設備、エレベータなどに使用される。
進出地のブラジルは、鉄鉱石をはじめとする資源需要や、開催を控えているワールドカップ、オリンピックなどの影響を受け、今後インフラ投資の拡大が期待されている。製品の安定供給と販売拡大のため、現地法人を設立し、ブラジル国内はじめ南米地域での事業拡大を図る。2015年には売上約50億円を見込む。
同社の減速機事業は、国内3か所、中国3か所、ベトナム、ドイツ、アメリカそれぞれ1か所を生産拠点としていた。
現地法人の資本金は約60億円で、6月設立の予定。工場は、サンパウロ州に建設し、設備投資額は約52億円(土地代含む)に上る。