日本に輸入する貨物を、釜山港を経由してローカル港に入れることにより、国内物流費用を削減するサービスを提供する、日韓合弁の物流会社、MFL(株)が設立された。
本物流サービスは、従来から課題とされていた物流費用の内外価格差を減少させ、結果として輸入物流費用を大幅に削減させるもの。
通信販売やEC(電子商取引)などの増加、さらには国内の販売拠点の小規模多店舗化により国内の物流が小口化し、商品価格に比べて相対的に物流費用が増大する傾向が続いており、海外での生産も、中国だけでなく、東南アジア全域に生産拠点が増加している。
複数国(地域・港)から商品を日本に集めて、国内複数の販売先(拠点)に配送する物流の多くは東京・大阪に集約して行われており、海上輸送費に比べて国内配送費の増大の傾向が著しくなっている。
今回開始する物流サービスは、輸入貨物を釜山港経由で、東京、大阪だけでなく、地方港を活用して荷主の納品先に最も近い港に分散して揚陸することが特徴で、釜山からは日本のほとんどの港に配船されており、この物流ルートにより国内物流費用を「仕組み」として安く提供することができる。
従来から釜山港をHUBとして利用する構想はあったが、各種の規制緩和、ITの発展、釜山港の物流インフラの整備などにより「機能としての」条件が整ったため実現の運びとなったもの。
さらに、日本貨物鉄道(株)との提携により、釜山港でJRコンテナに貨物を積み込んで国内に直送するサービスも開発した。
これらの機能を有機的に結合した総合物流サービスがMFL(Multi Functional Logistics)で、釜山港で高度な物流取扱の機能(海上手配、保管、物流加工、日本への積み分け)を韓国の国宝エクスプレスが担当し、釜山の物流インフラ、物流ハンドリング技術、先進的なITを提供する。
さらに、日本のどの港に揚陸しても同一の品質で輸送が行える機能(通関、コンテナ輸送、保管、物流加工、貸切配送、宅配出荷)は、日本の出資企業は各社が持っている、宅配輸送、BtoB輸送、冷凍・冷蔵・港湾物流、情報システムなどの機能を日本の全ての港で提供して、物流の最適化を図る。
また、顧客の物流ルート変更の効果を事前に検証し、配送ルート変更や必要な情報システム提供ができる機能(最適物流シミュレーション、顧客への情報システム変更対応と統一した窓口)は、MFL本社のコンサルタントと流通情報システム技術者が対応する。
新会社概要
社名:MFL株式会社(Multi Functional Logistics Co. ltd.)
本社:東京都中央区八丁堀3-9-7八丁堀耀ビル4階
電話03-6222-5505FAX03-3297-4330
代表取締役:山口善久(福岡運輸 専務取締役)
主要支店:
ソウル支店ソウル市
事業所
北海道支店
東北支店
中部支店
大阪支店
中・四国支店
九州支店
主な海外営業窓口
ホーチミン(Hochiminh NOHHI)
青島(Qingdao KUKBO)
威海(Weihai KUKBO)
煙台(Yantai KUKBO)
大連(Dalian KUKBO)
天津(Tianjin KUKBO)
香港(Hong Kong NOHHI)
上海(Shanghai NOHHI)
国内物流拠点60箇所
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MFL/釜山経由の新規国際物流サービス開始
2003年05月14日/未分類
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