東京都は豊洲新市場建設に向けた第一歩として、その基本的な考え方や方向を明らかにした「豊洲新市場基本構想」を策定した。
1 新市場建設の意義
流通環境の変化への対応の遅れ、取扱量の減少等、卸売市場は重大な転換期を迎えている。
グローバリーゼーションや情報通信技術の進歩、流通構造の変化、取引形態の多様化、消費者ニーズの変化等に対応した新たな市場づくりが求められている。
取引規制や、市場業者の許可制度、生産者重視の視点等、これまで卸売市場を支えてきた仕組みを見直す。
適正な受益者負担に基づく計画的・効率的な施設整備や多様な整備手法の導入など市場の活性化を進める。
2 新市場のコンセプト
(1)消費と流通の変化への対応
基幹市場としての役割を強化し、流通環境の変化に柔軟に対応できる施設整備や運営体制の確立、安全対策の強化等、消費者の要望に応える市場づくりを行う。
(2)地域のまちづくりと環境への配慮
市場活動に伴う環境への負荷を低減し、地域の景観と調和する環境に配慮した市場とする。
(3)都民と消費者に開かれた市場づくり
市場関係業者にとって魅力ある市場とするとともに、都民や地域住民、消費者に開かれた市場とするために、千客万来ゾーンを設置し賑わいを創出する。
3 新市場づくりの基本方向
(1)新市場予定地の概要
市場施設用地は、約37.5ha
環状2号線、晴海通り(延伸部)、補助315号線が整備される。
ゆりかもめの駅が整備される。
(2)物流の効率化、情報インフラにより、市場運営コストの削減、市場業者のマーケティングの強化を図る。
(3)衛生対策を充実し、食品衛生の確保、品質管理の向上を図る。
(4)民活の導入など多様な整備手法の導入を図る。
(5)排気ガス・廃棄物対策を徹底した環境負荷の少ない市場、ヒートアイランド化や地球温暖化対策の一翼を担う省エネルギー型の市場をつくる。
(6)市場関係者、都民で賑わう千客万来ゾーンを設置する
4 建設予定スケジュール
(1)基本計画 平成15~16年度
(2)基本設計 平成16~17年度
(3)実施設計 平成18~20年度
(4)建設工事 平成19年度~
(5)開場 平成24~28年度
今後の予定
東京都卸売市場審議会
平成15年5月13日(火)午前10時30分~12時
東京都庁第1本庁舎 42階北塔 特別会議室A
議事「豊洲新市場基本構想について、その他」
新市場建設協議会
平成15年5月15日(木) 午前11時~12時
東京都中央卸売市場 第4会議室(築地市場内東京都事務棟2階)
議事「豊洲新市場基本構想について」
問い合わせ先
中央卸売市場管理部新市場建設室
電話 03-5320-5785
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東京都/豊洲新市場基本構想策定
2003年05月11日/未分類
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