ダイキン工業／中国に新たな空調機器生産拠点設置

ダイキン工業(株)は７月、中国上海市に、業務用パッケージエアコン、ビル用マルチエアコンの新生産会社「大金空調（上海）有限公司」と、セントラル空調システムの新生産会社「大金中央空調（上海）有限公司」の２社を設立する。
生産開始は、「大金空調（上海）有限公司」が２００４年７月、「大金中央空調（上海）有限公司」が２００４年４月を予定している。
同社は、中国に上海、西安、恵州の３拠点を有し、今新拠点設立により、大型分野を含めた業務用空調機器の生産能力が一段と強化・拡充され、中国市場での今後の需要増加に対応した製品の安定供給を図る。
１９９５年１１月に上海大金空調有限公司を設立し、空調機器の生産販売を行ってきた。新会社は、部材調達や生産技術などの面で、すでに上海大金が有している経営ノウハウを活用し、量産品の一貫生産工場とすることで、中国・韓国メーカーに対抗できるコスト競争力の実現も可能となる。
なお、セントラル空調機器は、日本（ダイキン工業(株)淀川製作所：大阪府摂津市）と中国（恵州大金三石空調有限公司：中国恵州市）で生産しているが、大型空調機器のコスト競争力を強化するため、年内をめどに日本での生産を中止し、中国へ全面移管する計画。
中国の空調市場は、近年急速に拡大し、２００２年には約５ ３００億円（世界需要の約１４％、同社推定）と、北米、日本、欧州に次ぐ第４の市場となり、２００５年には７ ０００億円に拡大する見込みとなっている。