デンソー／ハンガリーの拠点、ゼロエミッション達成

(株)デンソーの海外生産拠点であるデンソー・マニュファクチュアリング・ハンガリー社は、ゼロエミッション（埋立廃棄物ゼロ）を達成した。
デンソーの海外拠点におけるゼロエミッションの達成は、今回が初めて。
ディーゼル噴射ポンプ等を生産しているが、年間１０００トンの廃材が発生し、その半分にあたる５００トンを埋め立て処理していた（２０００年実績）。海外拠点におけるゼロエミッション達成のモデル工場として０２年１０月からゼロエミ活動を開始し、社員全員の協力のもと生産工程や事務所、食堂等から出るすべての廃棄物の分別回収やリサイクルルートの確立などに取り組んできた。
達成できた大きな要因
・溶剤の蒸留化
部品洗浄に使用した溶剤の９４％を蒸留して再利用するとともに、油の混入量が多い等で再利用できない溶剤は、サーマルリサイクル（焼却し熱エネルギーとして再利用）をしている。
・バイオ処理の推進
機械加工に使用した水溶性切削油等にバクテリアによるバイオ処理を行い、農業用あるいは草花用の土として再利用している。
・ごみの堆肥化
調理場の残飯や樹木の剪定屑を堆肥化し、花や樹木用の肥料として再利用している。
今回の活動により、廃棄物処理コストについて、活動開始前は約２０００万円（かかっていたのが、約４００万円に削減することができた。