経済産業省は、平成15年度標準化のための研究開発テーマ及び委託先の決定した。
物流関係では、内容は下記の通り。
■テーマ=ITSにおける中広域通信システム(CALM)のマネジメント機能に関する標準化
内容=今後のITS(高度道路交通システム)においては、多量のデータを高速でやりとりする必要がある。高速走行中に高速データ通信を実現する通信システムの研究開発と共に、これらに関する標準化活動がISO/TC204/WG16で進められている。この中の一つのテーマである中広域通信システム(CALM)では、複数の通信メディアを使用することが前提であるため、これら複数の通信メディアを繋ぎ目なく利用できる環境を提供するとともに、ITSにおけるアプリケーションの開発において個々の通信メディアの特性を考慮することなく行える環境を提供することが求められている。 このため、中広域の通信エリアを対象とする通信システム(CALM:Communication Air-interface Long and Medium range)を対象としたマネジメント機能とプロトコルに関する要求仕様について、国際標準案を作成し、国際標準化機関へ提案することを内容とする研究開発を実施する。
■委託先=社団法人自動車走行電子技術協会
■テーマ=RFID(無線ICタグ)・リライト複合媒体タグの標準化
RFID(無線ICタグ)はICチップを使用しているため、記憶データの容量は大きいが、情報の目視ができないため、目視で情報の読み取りが可能なリライトラベルとRFIDを一体化することで、物流効率の一層の向上が期待できる。 このため、RFIDの国際標準化及びEDI(電子データ交換)との連動も考慮し、ICチップとリライトラベルとを一体化した物流用新規ICタグについて、国際標準案を作成し、国際標準化機関へ提案することを内容とする研究開発を実施する。
■委託先=理化学研究所
■テーマ=国際複合一貫輸送における貨物等の緯度・経度の位置情報の標準化
内容=現在、ISO等では、国際複合一貫輸送のためのデータエレメント・メッセージの標準化が行われており、その標準化項目の一つとして、貨物等の追跡をより正確に行う手段として貨物の位置情報を緯度経度で表記する手法が検討されている。我が国からは、緯度経度を活用したトラッキング&トレーシングビジネスモデルを提案することとなっている。
このため、データキャリヤ(バーコード、二次元シンボル、RFID等)への格納を前提として、EDIでのメッセージ形式について国際標準案を作成し、国際標準化機関へ提案することを内容とする調査研究を実施する。
■委託先=株式会社野村総合研究所、財団法人データベース振興センター
■テーマ=環境浄化フィルタ等に使用される多孔材料の試験方法の標準化
内容=排気ガス中の炭素系微粒子対策のためのディーゼル車用多孔質セラミックフィルタ(DPF)及びトリハロメタンを排出せず運転・保守コストの低減が可能な上水膜ろ過フィルタは市場拡大が期待されている製品であるが、フィルタの再生処理が必要で、それによりフィルタ材に熱的機械的疲労が加わり寿命、浄化性能に重大な影響を与える。
このため、セラミック多孔体フィルタ設計に必要な熱的機械的特性、ろ過性能等を定量的に評価する試験方法について国際標準案を作成し、国際標準化機関へ提案することを内容とする調査研究を実施する。
■委託先=社団法人日本ファインセラミックス協会
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経済産業省/ITS、国際複合一貫輸送における貨物等の位置情報調査の委託先決定
2003年06月22日/未分類
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