三菱マテリアル／環境・リサイクル事業による環境負荷低減の社会的効果をＬＣＡ評価

三菱マテリアル(株)は、グループの主要リサイクル事業における環境負荷低減効果について、ＬＣＡ手法による評価を行った。
セメント事業での廃棄物処理及び副産物の受入、銅製錬事業でのリサイクル原料受入及びシュレッダーダスト処理、アルミ事業での使用済アルミ缶のリサイクル、そして廃家電リサイクルの同社主要リサイクル事業４部門を評価対象とし、当事業による最終処分廃棄物量、天然資源消費量（鉱物資源、エネルギー資源）、及びＣＯ２排出量の低減・節減効果を試算したもの。
これは、グループの取組みが社会の環境負荷をどの程度低減しているかを示したもので、経済効果としてさらに試算すると、年間４００億円以上に値する社会的貢献を行なっていることになる。
同社は、今回実施したＬＣＡ評価をもとに、今後は試算に含めなかった他部門も加えて継続的に実施し、経年変化についても評価を行ない、社内の各部門において生産管理の新しい指標として活用し、環境負荷低減の点から各生産工程・プロセスを評価、改善していく計画。
ＬＣＡ： ライフサイクルアセスメント。製品のライフサイクル（資源の採取、素材製造、製品製造、使用、廃棄・リサイクル、輸送）において、投入される資源・エネルギーや、それに伴い排出される環境負荷とその地球や生態系への環境影響を、定量的に評価する手法。