三菱マテリアルは9月30日、オーストリアのプランゼー・ホールディングとの間で結んでいる、焼結部品に関する折半出資の合弁事業を解消すると発表した。
三菱マテリアルが日本とマレーシアの事業を、プランゼーが欧州、米国、中国の事業を引き継ぐことで合意した。
同社とプランゼーは、2005年12月、両社の焼結部品事業を統合した合弁事業を折半出資により設立。両社の生産拠点、固有技術、営業体制などを相互に活用することにより、焼結部品専業メーカーとして成果を挙げてきた。
昨秋からの世界同時不況を受け、合弁事業の将来の方向性を協議した結果、急激に変化した自動車市場に対応するためには、柔軟で迅速な意思決定が求められていると考え、合弁事業を解消することになった。
両社は、同合弁事業を通じて築いた信頼関係を今後も継続させる。