凸版印刷(株)と、住金物産(株)の二社は共同で、アパレル業界向けのICタグ(RFID)を利用したSCMシステムを開発した。
ことし10月から大手アパレルブランド等で、中国の縫製工場、同物流センターから、日本国内物流センター、店舗まで一貫してICタグを装着した商品を物流させる実証実験を行い、2004年度中には実店舗での運用を開始する計画。
システムを開発するにあたり、グローバル生産・物流コラボレート研究所を主宰している早稲田大学理工学部経営システム工学科吉本研究室(吉本一穂教授)と産学協同研究を行う。
凸版印刷はICタグにおいては各方面での導入実績があり、、住金物産は国内外に自社工場、物流センターを有し、アパレル製品では製品輸入実績があり、両社それぞれの実績や優位性を活かし、さらに既存の施設や流通網を実際に使用しながら、より現場のオペレーションに即した環境で、システムとICタグの検証を行っていく。
同時に早稲田大学の吉本研究室は生産、物流現場の設計、管理、改善で、多くの企業からの受託研究の実績があり、このノウハウを今回のアパレルSCM物流システムの設計に活かすことにより、工場から店舗までのICタグを活用した物流手法のみならず、各拠点での作業改善までも包括するトータルソリューションとしての提案する。
システム概要
システムは、縫製工場からの出荷段階から、店頭での販売までを一貫して商品管理ができ、これを活用することにより、各拠点で入出荷状況、カラー、サイズ、価格等の情報の即時検索が可能となる。
縫製工場、物流センター、店舗などの各拠点で、ICタグの読取装置(リーダ)を設置。商品が流通する段階で、リーダを使いICタグの情報を読み取ることで、その情報を各拠点のパソコンからインターネットを通し、データセンターに送付。
このデータセンターに各拠点のパソコンからインターネット経由でアクセスする事により、商品情報を即時に把握する事ができる。
また、この情報をダウンロードする事により、輸出入業務や売上などの各基幹システムへ取込み活用する事も可能になります。このようなサービスをASPとして広く物流センター、アパレル等の企業に活用してもらい、システム使用料を徴収する。
期待効果
(1)入出荷作業、アソート組み替え、棚卸し等による作業精度の向上、効率アップ
(2)帳票類の自動出力による入力ミス軽減による作業精度の向上及び作業負荷軽減
(3)店頭在庫情報の共有化による販売機会ロスや在庫の低減
(4)店舗での作業負荷軽減による店員の販売、接客への集中
(5)販売データの入手分析による生産計画、仕入計画への即時フィードバック及びCRM施策への活用
実証実験の後、2004年度中に複数のアパレルメーカーに対し、サービスの販売を開始する予定で、アパレル物流での標準システムとしての地位を目指す。
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凸版印刷、住金物産/共同で、アパレル業界向けICタグシステム構築
2003年06月26日/未分類
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