LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信

サントリー/「九州熊本工場」竣工

2003年07月13日/未分類

サントリー(株)は、新工場「サントリー九州熊本工場」を7月11日(金)に竣工し、本格稼動を開始した。
同工場は、ビール・発泡酒に加え、清涼飲料を生産する業界初の本格的なハイブリッド(総合)工場。
同社は、総合食品メーカーとして、洋酒、ビール、ワイン、焼酎、食品など幅広い事業を展開していますが、この九州熊本工場でも生産面で総合力を発揮し、能力の増強とともに品質の高い製品を効率的に生産する体制を強化している。
敷地面積は約40万m2で、緑豊かな阿蘇山を後背に持ち、その火山性の大地に磨かれた豊富な天然水を使用してビールや清涼飲料を製造する。ビール・発泡酒の年間生産量は約6万klで、主力製品である「モルツ」や発泡酒「Super<マグナムドライ>」などを、また、清涼飲料の年間生産量は約15万klで、「ウーロン茶」「BOSS」「PEPSI」などを製造し、今後の販売増に応じ、生産能力をアップさせていく予定。
また、同工場は九州のほぼ中央に位置し、九州自動車道からも近く、熊本市の中心部まで13㎞、福岡市の中心部までの輸送時間も約100分という好立地に位置することから、併設する配送センターは、九州エリアの配送拠点となり、効率の高い生産物流体制を実現した。
なお、ビール工場としては「武蔵野ビール工場」「京都ビール工場」「利根川ビール工場」に次ぐ4番目、食品工場としても「榛名工場」「高砂工場」「天然水白州工場」に次ぐ4番目の工場。
●「サントリー九州熊本工場」の特長
1. 徹底した品質管理と効率性を追求した工場
最新鋭の設備・技術を導入するとともに、コンピューターによる工程管理・情報管理を徹底することで、最高品質の製品を効率よく生産する体制を構築。
2. 地球環境に配慮したごみゼロ工場
・「クリーンエネルギーの積極的な活用」
工場から排出されるCO2・SOx・NOxを減らすために、クリーンエネルギーを積極的に活用。例えば、蒸気をつくるための燃料を都市ガスにし、フォークリフトの燃料にCNG(圧縮された天然ガス)を使用する他、工場の屋上に太陽光パネルを設置し、エントランスゾーンで使用する電力として利用。
・「水の有効活用」
大切な資源である水を有効活用するために様々な取り組みを行っている。一度使用した水をリサイクルして地下水の取水量を減らしたり、雨水をタンクに回収して場内の植栽の散水に使用するなど節水を積極的に進める。排水処理については、国よりも厳しい独自の基準を設け、浄化してから川に流す。 
・「ごみゼロ工場の実現」
製造工程からでるビールの麦芽やウーロン茶の粕などをはじめ、工場内の副産物・廃棄物は全て再利用し、再資源化率100%のごみゼロ工場を実現します。一方で、資源のリサイクル、リユースを推進するため、工場ご見学受付の入口には、ガラス瓶再生タイルの使用、場内の歩道の一部には廃タイヤの再生ゴムを使用。
・「環境コーナー」
来場される顧客に九州熊本工場における環境活動の取組みや、「天然水の森」の概要と森林のもつ機能・営みなどについて、ビデオや疑似体験を交えなが案内する。
上記のような環境マネジメントの一環として、環境に関する国際規格ISO14001の認証取得を目指す。
工場概要
工場名:「サントリー九州熊本工場」
工場長:松元 信也
所在地:熊本県上益城郡嘉島町大字北甘木字八幡水478
敷地面積:約40万m2
建築面積:60 255m2(延床面積:66 727m2)
主な製造製品
・ビール 「モルツ」
・発泡酒 「Super<マグナムドライ>」「純生」
・清涼飲料 「サントリーウーロン茶」「BOSS」「PEPSI」「なっちゃん」「C.C.レモン」「DAKARA」「サントリー天然水(阿蘇)」
年間生産能力
・ビール・発泡酒 約6万kl(大瓶換算で約480万ケース)
・清涼飲料 約15万kl(約1500万ケース)
製品出荷エリア:九州全域、沖縄、中国地方の一部
従業員数:約180名(グループ会社含む)
設備内容:
生産棟(缶・ペットボトル・樽 各1ライン)
配送センター
投資額:約300億円(土地代含まず)

関連記事

未分類に関する最新ニュース

最新ニュース