日本電気株(株)と(株)スマーツジャパンは、ドラッグストア全国チェーンであるセガミメディクス(株)に対して、メーカーや卸との間で店頭での販売状況や在庫などの情報をインターネットを活用して共有するシステムを導入し、このほど本格稼働を開始した。
あわせて、顧客の年代・性別ごとの売上動向や、エリア別・店舗別の販売状況などを分析する「顧客情報分析システム」を導入し、6月から稼働を開始した。
セガミメディクスでは、このたび導入したシステムの活用により、売り場改善・棚効率の改善による売上向上、新規商品の早期改廃、顧客満足度の向上を図る売り場やプロモーション活動の実現などを目指している。
主な特長
NECのIA(インテルアーキテクチャ)サーバ「Express5800」とスマーツジャパンのDWH(データウェアハウス)システム「SEIL(ザイル) MD」・「SEIL B2B」を採用し、インターネットを介して、医薬品・化粧品・日雑などのメーカーや卸72社142ユーザとの情報共有を可能とする「情報共有システム」を導入。
本システムにより、メーカーや卸は、セガミメディクスの店舗での販売状況や在庫状況、プロモーション活動と商品の販売動向との関連などを、単品ごとに日別で確認することができ、他社商品の販売状況やシェアなどを確認することもできる。
NECの「Express5800」とスマーツジャパンの顧客管理・分析システム「SEIL CRM」を採用した「顧客情報分析システム」を導入し、6月からセガミメディクス約280店舗に接続した本格運用を開始した。
セガミメディクスでは、本システムを活用することで、顧客の年代・性別ごとの売上動向や、エリア別・店舗別の販売状況、販売サイクル、特異な販売傾向、ブランドチェンジの動向などを分析し、社内で情報を共有することで、顧客満足度の向上を図る売り場やプロモーション活動の実現を目指す。
NECおよびスマーツジャパンでは、今後、小売業における競争の激化にともない、メーカーや卸との情報共有や顧客情報の分析など、社内外のコラボレーションを実現する情報活用ニーズが増大すると考えている。
こうした市場ニーズに応えるため、このたびのシステム導入実績をふまえ、在庫削減を実現するための受発注情報の共有や、ITを活用した需要予測への取り組みなどを推進し、NECおよびスマーツジャパンでは、こうした取り組みを通じて、小売業に対する両社共同でのソリューション提供を拡大し、今後2年間で20社へのシステム導入を見込んでいる。
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セガミメディクス/メーカー、卸との「情報共有システム」導入
2003年07月16日/未分類
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