中国日本国大使館／中国経済週報（2003.6.28～7.11）

在中国日本国大使館は中国経済週報（2003.6.28～7.11）を発表した。
概況・経済政策
■周小川中国人民銀行総裁は第73回国際銀行決済会議において、政府は人民元の為替レートの安定を引き続き堅持するとの考えを示した。（7/1経済日報P2）
■中国人民銀行は7/2、国内の商業銀行における米ドル・ユーロ、香港ドル、ポンド、スイスフランの小額預金について利率を引き下げることを決定。（7/2人民日報P6）
■7/7-10、盧武鉉韓国大統領が中国を正式訪問。（7/8人民日報P1）
財政・金融
■中国保険監督管理委員会によると、5月末時点の外資保険会社の収入は23億3 000万元（前年同期比+37.5％）。（7/8国際商報P1）
■税関統計によると、上半期の関税収入と輸入に関わる増値税及び消費税は1 746億元（前年同期比+53.71％）。（7/9人民日報P1）
■国家税務局によると、1-6月の全国税収入は1兆298億元（同比+22.4％、+1 885億元）で、今年の税収計画の54.5％を達成。（7/10人民日報P1）
■呉定富中国保険監督委員会主席によると、1-6月の保険収入は2 126億1 000万元（前年同期比+32％）に達する見通し。なお、6月末時点の保険業界の総資産は7 800億元。（7/10人民日報P2）
対外経済
■商務部は7/1、日本、米国、韓国から輸入される光ファイバーについて、ダンピングの疑いがあるとして調査を実施すると発表。（7/1時事）
■商務部は7/1、カナダ、韓国、米国製の輸入新聞紙に適応される反ダンピング措置について最終的な再調査を行うことを決定。（7/1時事）
■魏建国商務部副部長は6/27、ハイテク産業が紡績業を抜き、中国で第2の輸出産業になったと述べた。1-5月のハイテク製品の輸出総額は357億5 000万ドル（前年同期比+55.1％）で、同期貿易総額の23.1％を占めた。（6/30中国経済時報P1）
■税関統計によると、1-5月の大豆の輸入量は766万トンと昨年同期比で481万トンの増加。（7/9国際商報P3）
■税関統計によると、今年前半の食用油の輸入量は153万5 000トン（前年同期比+101％）。（7/9国際商報P3）
■税関統計によると、1-5月の紡績製品の貿易総額は333億8 000万ドル（前年同期比+24.9％）。うち、輸出は274億1 000万ドル（+28.2％）、輸入は59億7 000万ドル（+11.8％）で、貿易黒字は214億4 000万ドル（+33.7％）。（7/5国際商報P3）
■日本・経済産業省が発表した2002年度の製造基盤白書によると、中国を生産基地のみならず販売市場と位置づける日本企業が大幅に増加。（7/4国際商報P6）
産業
■5月の石炭生産量は1億1 804万トン（前年同期比+24％）。（7/1経済日報P12）
■国家統計局によると、第2四半期の企業景気指数は116.6ポイント。新型肺炎の影響もあり、第1四半期、前年同期と比べると、それぞれ14.6と10.6ポイントの減少となった。（7/3中国経済時報P1）
■情報産業部によると、1-5月の通信業界の収入は2 042億2 000万元（前年同期比+14.2％）。（7/8国際商報P2）
国有企業
■李栄融国有資産監督管理委員会主任は7/8、中央政府管轄の国有企業196社について、民営化は行わないと表明。（7/9人民日報P4）
農業・農村
■国家統計局によると、2003年度春季の綿の栽培面積は447万ha（前年同期比+80万ha）。（7/1経済日報P12）
■2002年の農村固定資産投資総額は8 011億1 000万元。（7/3経済日報P6）
■中国産の冷凍ウナギの城焼きから合成抗菌剤「エンロフロキサシン」が見つかり、日本・厚生労働省は3日、輸入業者に対し、中国産ウナギ加工品を輸入する際に同抗菌剤の検査を義務付ける検査命令を出した。（7/4時事）
■7/8、国務院常務会議は農村のインフラ建設に32億5 000万元を追加することを決定。（7/9経済日報P1）
■2002年末の農民1人当たりの平均食糧保有量は528kg（前年同期比+16kg）。（7/10経済日報P2）
労働・社会保障
■国家安全生産監督管理局によると、1-5月、全国で発生した各種事故件数は40万6 766件、死者数は5万1 064人。（7/1経済日報P2）
その他
■民政部によると、湖南、江西などで起きた洪水で計148人が死亡。（6/30新華社）
■2002年末時点の共産党員数は6 694万1 000人。（7/1経済日報P1）