(株)トーハンと関係会社の(株)ブックライナーは、「新雑誌定期購読システム」を開発し、ブックライナー加盟書店で7月よりサービスを開始した。
読者は書店店頭で申し込み、自宅等指定先へのメール便による直送か書店での受け取りを指定でき、直送の場合も送料無料(低価格を除く)で利用できる。
「新雑誌定期購読システム」は、客注品を取り扱う物流専門会社ブックライナーが運営し、個別流通のノウハウを生かして受注から配送、入金管理、顧客管理までを行う。
これまで雑誌の定期購読は読者が直接出版社に申し込む方法が主流だったが、同システムは読者が年間購読料割引やサービス内容の異なる各出版社の定期雑誌を書店で申し込むことを可能とした。
指定先へ直送できることから自宅の他、遠隔地に居住している家族や友人へのプレゼントとしても利用可能です。購読料は一括前払いで、購読期間内に特別定価が発生した場合にも、読者に差額の請求は発生しない。
対象銘柄は現在募集中で、早期に1,000誌以上のラインナップを目指し、将来的には書店で取り扱う全ての定期雑誌を網羅したい考え。
アフターケアについても、ブックライナー内に、受注、問い合わせ、クレームに対応する365日営業の定期雑誌コールセンターを設置し、書店をサポートするとともに不着や破損等の発送事故に対する読者の問い合わせにも応じる。ただし読者からの契約内容に関する変更連絡等は書店で対応する。
利用書店はブックライナー加盟書店の参加申込制となり、5,000書店での展開を目指す。また2次開発では、ブックライナーのホームページによる対象雑誌や参加書店の情報提供等を予定している。
雑誌市場は、読者嗜好の多様化、それに伴う点数の増加により1誌当たりの販売部数が低下、廃業店の増加による雑誌販売拠点の減少等で、5年連続のマイナス成長という厳しい市場環境にある。
一方で、配達要員の不足により定期購読を受付けられない書店や営業時間内に訪店出来ないビジネスマン層、書店不在エリアに居住する読者など、潜在的な需要を逃している一面もあり、こうした需要に応えるため、定期購読にかかる書店業務の軽減と読者利益を追求した同システムを構築し、市場の拡大と安定化を図る。
客注品(読者からの注文品)を取り扱う物流専門会社として平成12年に設立したブックライナーは、標準3日の納期、事故のない正確な納品、365日営業のコールセンターのサポート体制等で、評価を確立してきている。
平成15年5月現在の加盟書店は4,300店、1日当たりの受注はバーチャル書店分を含めると10,000冊を優に超えるまでに達している。
今回の雑誌定期購読システムでは、こうしたブックライナーのノウハウを生かし、顧客毎の個別梱包・配送、顧客管理等、きめ細やかなサービスを提供。同社は上尾計画や桶川計画で出版販売の抜本的な情報・物流の改革をすすめる一方、ブックライナーで客注品や定期雑誌といった読者の利便性を追求する個別流通システムを構築し、顧客満足の実現を目指す。
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トーハン/書店で購読申込「新雑誌定期購読システム」構築
2003年07月20日/未分類
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