三菱自動車工業(株)は、2003年度第1四半期の売上高と、2003年度中間期及び2003年度(2004年3月期)の損益見通しを発表した。 尚、四半期決算における損益の公表は2004年度から開始する。
2003年度第1四半期業績概況
売上高は前年同期から207億円増加の6 070億円(前年同期比4%増)となり、地域別では、北米が1 396億円(前年同期比35%減)ながら、日本が1 520億円(同31%増)、欧州が1 594億円(同34%増)、アジア及びその他地域が1 560億円(同16%増)となった。
全世界での販売台数は前年同期から1 600台増加の375 200台となり、地域別では日本が新型『グランディス』の好調な販売により、78 600台(前年同期比7%増)、北米は米国のインセンティブによる販売競争の激化と与信の厳格化により、76 400台(前年同期比12%減)、欧州は市場全体の需要縮小に伴い、52 700台(前年同期比3%減)、アジア及びその他地域は、167 500台(前年同期比5%増)となり、これらの地域における確固とした地位をさらに強固なものとしている。
2003年度(2004年3月期)業績見通し
厳しい世界経済状況と北米市場の課題が、同社の2003年度第1四半期の成長と損益に影響を与えた。
世界経済の厳しい状況が今後も継続すると予想している。北米市場では、米国経済の完全な回復が遅れ、米国市場で全てのメーカーを巻き込んだインセンティブによる販売競争が更に激化することが予想される。 このような状況により、2003年度の北米での販売見通しを当初計画の370 000台から340 000台に修正した。 こうした市場状況に対応するため、2003年には4つの新商品を含む商品ラインアップの強化、市場動向に応じたインセンティブ費用の増額、他地域での挽回を通じ対応していく。
同社は、米国販売金融子会社「ミツビシ・モーターズ・クレジット・オブ・アメリカ(MMCA)」の事業安定化のため既に様々な施策を導入しているが、一部ローンの貸し倒れによる損失が表面化したため、MMCAの既存債権をより保守的な会計手法で再評価し、再評価が完了した段階で500億円規模の特別損失を計上する。
将来、同様の損失を回避するため、MMCAでは、新規与信分から「バルーン」及び「据置期日付ローン」の比率を大幅に減少(12ヶ月間で55%から5%へ減少)させ、総管理債権の質の改善を図っている。
これらの要因を反映し、営業利益は600億円(当初見通し 900億円)、経常利益は350億円(当初見通し 650億円)、当期純利益は100億円(当初見通し 400億円)に各々下方修正し、売上高は、2兆7 200億円(当初見通し 2兆9 000億円)を見込んでいる。
同社は、更なるコスト低減、資産売却などの様々な採算改善施策に加え、北米での生産について一時的な調整を行う。2億ドル規模の米国イリノイ工場拡張工事については、商品及び生産ミックスの最適化の検討を十分行うため、完了予定時期を当初計画から6ヶ月繰り下げる。 尚、北米における生産能力をさらに追加増強する計画は現時点ではないが、同社の北米市場に対するコミットメントは強固なものであり、市場の動向を見ながら、引き続き増強の可能性について検討していく。
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三菱自動車工業/2003年度第1四半期売上高及び2003年度損益見通しを発表
2003年07月28日/未分類
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