伊藤忠商事／中国における自動車内装部品製造会社設立

伊藤忠商事（株）は、寿屋フロンテ（株）と自動車用フロアーカーペットを中心にした内装部品の生産を行う合弁「広州寿藤汽車配件有限公司」を設立した。
寿屋フロンテは日本における大手内装部品メーカーとして、インドネシアにおいてもすでに成功実績を持っており、今回の合弁事業を通して日本・中国・インドネシアの生産拠点間で同一品質レベルと適正な価格での商品供給を目指す。
伊藤忠商事は1995年に合弁設立した上海申陽藤有限公司（SSI社）において自動車用不織布内装材の生産を1997年より開始しており、多数のメーカーに採用され、今回の新会社の原材料調達においてもこのネットワークを活用する。
新会社は、寿屋フロンテ、伊藤忠の両社の強みを活かしてモータリゼーション著しい中国国内において高品質な自動車内装部品の供給体制を整えるもので、同分野において日系の企業が広州に進出するはじめてのケースとなる。
最初は年間で約120 000台の生産キャパでスタートし、なるべく早いうちに増産体制を整え2010年には中国における自動車生産台数600万台（第10次五ヵ年計画予測に基づく）の約17％にまで供給できるような体制を整えていく予定。
新会社の概要
会社名：広州寿藤汽車配件有限公司
所在地：中国広東省広州市経済技術開発区東区
代表者：董事長 吉荒 栄一 （寿屋フロンテ兼任）
総経理：井上 賢司 （伊藤忠商事出向）
事業内容：機能性とデザイン性を付加した自動車内装部品の開発、生産、販売
従業員数：約80名
資本金：USD3 500 0
敷地面積：25 500平方メートル（第一期工場床面積3 600平方メートル）
出資比率：
寿屋フロンテ 60％
伊藤忠商事 40％
設立：2003年5月
操業開始：2004年6月
売上高目標：
初年度約2億円
2005年約10億円
生産量：初年度 年産約12万台相当分（フロアーカーペット換算）