三井金属鉱業(株)は、中華人民共和国・華南地区における銅箔事業の拠点である三井銅箔(広東)有限公司で、樹脂付き銅箔(以下:RCC)の現地加工と配送業務を開始した。
これにより、他社に先駆け、同地区でのRCC の顧客に対し、より迅速な納品と技術サービスを可能
にする体制を確立した。
三井銅箔(広東)有限公司では、RCC 商品に対し、裁断・検査の最終加工を行い、同社から顧客先へ直接陸送のうえ納品する体制を構築した。これは、既に同社の別の拠点が、同国華東地区(蘇州等)において行う体制を華南地区でも同様に実施するもの。
従来、華南地区の顧客へのRCC の出荷は、台湾・マレーシアの各工場より直接、完成品を納品していたが、品質保持のうえで、温度と保管期間に制約のあるRCC は、出荷の際、保冷状態で
空輸でたいおうしていたものの、最短でも受注から納品まで約1週間のリードタイムを要していたのが現状だった。
今回、三井銅箔(広東)有限公司が、RCC の加工・配送機能を有したことで、半製品を各工場より
船舶輸送で調達。同社は、長期保存が可能な当該半製品を自社の保冷倉庫(2棟・総容量580)にて保管。顧客に近い同社から、受注に即応してRCC の加工・出荷が行えるようになりました。
これにより同社は、RCC を受注からわずか3日で納品することが可能になった。
携帯電話の普及めざましい中国では、現在、同国内の携帯電話メーカーがシェアを顕著に伸ばしており、それを背景に、華南地区でも、RCC を使用した携帯電話基板を製造する現地企業が複数しのぎを削っている状況にある。
このことから、華南地区におけるRCC の市場規模は、今後拡大するものと予想され、1~2年後には、現在の約1.5 倍にあたる130千㎡/月にまでなると見込まれている。
他社に先駆け、華南地区のRCC 加工拠点となった三井銅箔(広東)有限公司では、既に、100千㎡/月以上のRCC の加工能力を有しているが、今後当該能力と先行企業としての優位性を活かし、同社は、華南地区におけるRCC の最大供給者(シェア60%以上)としての地位を維持していく。
また、加工・配送のみならず、RCC における技術サービスの提供にも注力し、顧客との密着を図りつつ、幅広い要望に応え得る体制と機能を充実させる。
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三井金属/中国華南地区における銅箔の加工・配送業務開始
2003年08月31日/未分類
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