三菱倉庫／国際宇宙ステーション日本実験棟「きぼう」の船内実験室輸送

三菱倉庫（株）は、国際宇宙ステーション日本実験棟「きぼう」のうち船内実験室・地上支援装置の筑波宇宙センターから米国NASAケネディ宇宙センターまでの一貫輸送業務を、宇宙開発事業団（NASDA）より受託し、予定通り引渡しを完了した。
要求される輸送条件が厳しいにもかかわらず、同社の一貫輸送のノウハウを駆使して業務を完了し、本プロジェクトで蓄積した輸送ノウハウを活かしながら、精密機械の輸送業務の取扱いにあたるとともに、他の宇宙関連プロジェクト、官公庁業務などの輸送案件の獲得に積極的に取り組む。
輸送物品は、国際宇宙ステーション日本実験棟「きぼう」の船内実験室及び地上支援装置等で、筑波宇宙センター引取から米国NASAケネディ宇宙センターまでの一貫輸送業務を取扱った。
輸送に先駆けての綿密な輸送経路の調査、特殊専用車輛台車の製作、実車による走行テスト、関係省庁との事前折衝、運送の許認可取得、海上・陸上警備の手配等、約一年がかりで準備作業を行った。
筑波宇宙センターを出てから米国NASAケネディ宇宙センターでの引渡し迄の間、各輸送フェーズ及び積替えポイント毎に昼夜を徹した作業、厳しい輸送環境条件に対応する為の環境維持対策、衝撃加速度・温湿度データの計測、2ヶ月以上に及ぶ全工程輸送立会、安全作業の実施等を行い、無事輸送を完了した。