アイシン精機／タイ生産法人の生産能力増強

アイシン精機（株）の海外生産法人であるサイアム・アイシン（株）は、タイを中心としたアセアンでの需要拡大に対応するため、9月1日より新工場を稼動し生産能力を増強する。
サイアム・アイシンは、走行・機関系部品の切削加工から組付と車体系部品の組付を行なっており、トヨタや日野、いすゞ、三菱のタイ現地法人へ納入している。
今回の新工場稼動は、トヨタのIMVアセアン投入による生産拡大に対応したもので、新たに購入した土地4万平方メートルに、従来工場と同規模の建屋1万4千平方メートルを建設した。
それにともない生産設備を再編成し、新工場は機関・車体系部品を中心とし、従来工場は走行系部品を重点に生産能力の増強を図るとともに売上拡大をめざす。
現在、アセアンでは、サイアム・アイシンを含めアイシングループの現地法人が　　10社あり、部品の素材であるアルミや鉄鋳物はアイシン高丘の現地法人が生産しサイアム・アイシンに供給するなど、グループの生産拠点を活用して、走行・機関・車体・駆動系部品を一貫生産する。
今後は、インドネシアやインドの生産拠点についても、逐次生産能力を増強し、各社の特長を活かした相互補完体制を整えるなど、効率的な生産体制の構築を推進し、グローバルサプライヤーをめざす。