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日本ユニシス/ファーストリテイリングの「作業計画システム」受託開発

2003年09月10日/未分類

日本ユニシス(株)は、(株)ファーストリテイリングが、9月からユニクロ全店舗で稼働を開始した「作業計画システム」を受託開発した。
同システム稼働により、これまでユニクロ各店舗の店長が手書きで作成していたウィークリー/デイリーの要員計画(ワークスケジュール)を、店舗にあるパソコンで自動的に作成できるようになった。
ファーストリテイリングでは、昨年から特定の店舗で「作業計画システム(プロトタイプ)」を導入し、実験を繰り返し行ってきた。実験で得られた検証結果からの改善点を修正し、さらに実験店を広げ効果検証を行った結果から全店導入を決定、「ユニクロ大学」での社員教育を経て、今回のユニクロ全店舗における「作業計画システム」稼働開始に至ったもの。
導入テストを通じて、これまでユニクロ各店舗の店長が手書きで行っていたワークスケジュール作成に比べ、大幅な時間の短縮が測定されている。
日本ユニシスは、2000年の小売業向け店舗/POSシステム「OpenStoreR」の発表以来、小売業向け本部システム「OpenCentralR」、小売店舗運営支援/要員計画「OpenPSSR」、小売業向け単品分析システム「OpenSMARTTM」、小売業向け特売分析システム「OpenWiseTM」など、日本の小売業が抱える問題に特化した各種ソリューションを開発してきた。
今回、ユニクロ各店舗で稼働を開始する「作業計画システム」は、当社の「OpenPSS」がベースになったもの。
小売店舗運営支援/要員計画「OpenPSS」の仕組み
・売場面積や設備などの作業量に影響する基本的な情報を「基本マスタ」に登録し、来店客数や売上高などの基本データとなる過去の営業実績データを取り込む。
・店舗運営に必要なすべての作業項目と必要時間が登録された「標準作業マスタ」が表示され、そのマスタに自店情報を入力し、「作業マスタ」として登録する。
・「社員マスタ」をベースに"誰が何日何曜日のどの時間帯に出勤するか"などの店舗スタッフの出勤情報を入力する。
・「ランクマスタ」に個人別の作業スキルや習熟度を入力する。
・最後に月次の売上目標や人件費目標などを入力することで、システムがすべてのデータを総合的に判断して、自動的にワークスケジュール案を作成する。
・ワークスケジュール案には、店長が微調整を加えることも可能。
なお、「OpenPSS」は店舗内のパソコンによる分散処理、もしくはサーバおよびブラウザによる集中処理、どちらにも対応可能。
今後、日本ユニシスでは、今回のユニクロ全店舗での「作業計画システム」稼働実績をもとに、ベースシステムになった小売店舗運営支援/要員計画「OpenPSS」の拡販を目指す。同社では、3年間で10社以上の受注、受託開発費などを含め20億円以上の売上を目標としている。
なお、ファーストリテイリングでは「作業計画システム」を、海外のユニクロ店舗にも導入することを検討しており、日本ユニシスでは同システムのグローバル化対応のサポートも行っていく。

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