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JAL、日本ユニシス/国内貨物計量システムを共同開発

2007年02月21日/IT・機器

(株)日本航空と日本ユニシス(株)は、ICタグを活用した貨物コンテナ計量システムを共同開発し、実用化した。JALでは鹿児島空港内の上屋に試験的に導入していたが、安全性や作業効率の向上が確認できたため国内13空港の貨物上屋に順次本格導入を進める。

開発したシステムは、貨物コンテナに取り付けたICタグ、ICタグ内の情報を無線で読み取るハンディターミナル、フォークリフト上に設置された専用端末を活用し手入力など人が介する作業を軽減しながら情報を送受信。

空港で登録された情報は一旦東京に設置したサーバー内に登録された後、JALの基幹システムに転送され、航空機のウェイトバランスを決定するために利用する。

コンテナの番号と重量の情報は航空機の離着陸時や飛行中のバランスを適切に保つための搭載計画の作成に必須な情報で、従来地方空港では貨物上屋で計量した後、JALの基幹システムに手作業で入力し、何重にも再確認することで搭載計画を作成してきた。

基幹空港で従来型のICタグを活用したシステムに比べ、システムの初期導入費用を軽減することが可能となるほか、ICタグの購入、維持コストが軽減できるため、全国展開時の費用を大幅に低減することが可能。

また、東京に設置したサーバーでデータベースを一元管理できるため、空港ごとに行う必要がある保守管理の費用を削減することができる。

JALでは今後、コンテナの資産管理や貨物の動態管理など新しい活用方法を検討していく。

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