キリンビバレッジ、小岩井乳業／事業統合検討開始、製造・販売・物流相互活用

キリンビバレッジ（株）は、自社チルド事業と小岩井乳業（株）との事業統合に向けた検討を開始した。
今回検討を開始する統合事業は、小岩井乳業社の乳製品事業を中核とし、両社がこれまでに培った顧客基盤、販売チャネルのネットワーク、両社が持つ商品群の製造・物流・商品開発機能の効果的な相互活用など、効率経営の追求により事業基盤を強化し、営業収益力の拡大を図る。
事業統合後も小岩井ブランドのオーナーとして、小岩井農場を経営する小岩井農牧社の「安全・安心・素性明らか・高品質」の基本理念を重視し、ブランド価値の維持向上に努めるとともに、チルド事業のさらなる成長を目指す。
今後、詳細な検討を行い、本年度末までに最適スキームの決定を目指す。
現在、小岩井乳業社の出資比率は、キリンビール50％、小岩井農牧社40％、東山農事社10％となっているが、既存株主は現状の出資額を維持し、今後新たに、リンビバレッジが第三者割当増資を引き受け、最終的に全発行株式の過半数を出資する計画。