バイタルネット／薬局向け契約販売システム運用開始

（株）バイタルネットは、Ｖ－ＳＴＥＰ（薬局向け契約販売システム）を開発し、１０月１日から運用を開始する。
急速な医薬分業の進展とともに、調剤薬局では、増加する院外処方箋に応じるための在庫の確保やそれに伴い増加する業務、ヘルスケア品の販売を主たる業としていた薬局・薬店も医薬品の規制緩和等の影響を受けて、調剤事業のウェイトを高める傾向、経営の効率化が急務となっている。
同社は、こうした薬局のニーズに応えるためにインターネットを利用した新しいシステムを開発した。
「Ｖ－ＳＴＥＰ」は、会員だけが利用できる契約販売システムで、これまで同社が持っていた、ＲＸ－ＳＴＥＰシステム（調剤薬局に特化した契約販売システム）と、ＳＴＥＰシステム（薬局・薬店を対象にヘルスケア品に特化した契約販売システム）を統合した新しい仕組み。
様々なタイプの薬局に対応可能であり、薬局の発注方法、仕入予定金額、配送方法、支払方法などを予め取り決め、これらの条件から価格を合理的に決める仕組み。
契約条件は、薬局が自由に選ぶことができ、この条件で当社のコストが削減される分を価格に反映させることができる。
このことによって、顧客満足度の向上と同社の物流コスト低減の両者を可能にすると考えている
システムの特徴
1.会員だけが利用できる契約販売システム。
2.医療用医薬品、ヘルスケア品、診療材料など豊富な品揃えから発注が可能で、様々なタイプの薬局に対応できる。（医療用医薬品18 000 アイテム、ヘルスケア品9 000アイテム、診療材料3 000アイテム）
3.医療用医薬品のヒートシール単位での分割購入ができる。（分割ができる医療用医薬品3 000アイテム）
4.インターネット発注の他、ハンディーターミナル等でも発注ができる。
5.取引額、支払方法、配送方法、ＥＯＳ発注の度合等に応じて、医療用医薬品とヘルスケア品の納入価が決定する仕組み。
6.インターネットホームページを利用して、薬局経営に役立つ各種の情報・ツールを提供する。
得意先のメリット
1.取引額は医療用医薬品、ヘルスケア品等のトータルの仕入額で算定する分かり易い仕組み。
2.契約内容で納入価が決まる方式のため、価格の公平性がある。
3.薬局で必要な商品をフルラインで購入できる。
4.手数料なしで医療用医薬品を分割購入することができ、デッドストックなどの在庫リスクの低減につながる。
5.在庫管理システム「POWERS」を低料金で利用することができ、一層効率的な在庫管理が可能になる。
6.医薬品等の発注・仕入業務を効率化できます。
導入対象先＝営業エリア内の薬局・薬店(調剤薬局を含む)
導入目標＝２００４年３月期１，４００軒１４０億円