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ブリヂストン/栃木工場火災事故の業績影響など発表

2003年09月25日/未分類

(株)ブリヂストンの栃木工場において9月8日に発生した火災事故につきましては、火災鎮火後、栃木工場の防災対策について消防当局の指導を仰ぎながら、見直しと徹底を図り、9月19日に消防当局より栃木工場の安全確認、生産準備が整ったことにより、9月20日から一部生産を再開している。
生産再開当初は、火災事故前の生産能力の2割程度、年内には6~7割の生産量が確保できる見込みで、これを受けて栃木工場火災事故の当社業績に与える影響、焼失した精練工程の再建計画をまとめた。
1.栃木工場の火災事故による損害額は、帳簿価額で精練工程のある建物と設備が13億円、原材料や製品などの棚卸資産が10億円、また、跡片付けや撤去の費用が7億円と、合わせて約30億円を見込んでいる。
2.栃木工場の火災事故による2003年業績への影響は、連結の売上高で200億円、経常利益で130億円のマイナス影響があると見込んでいる。但し、7~8月2ヶ月の実績が、海外における販売が好調であったこと、為替が計画より円安に推移したプラス効果などもあり、中間決算発表時の業績予想との比較では、売上高はほぼマイナス影響を吸収し、予想と同額の2兆2,800億円、経常利益は50億円減益の1,400億円、税引後利益は当期に火災保険が確定することを前提におりこんで、20億円の減益となる780億円を見込んでいる。
3.栃木工場火災事故による2004年度への影響は、現在復旧計画の詳細を策定中で、今後の復旧の進捗状況にもよるが、現段階での復旧計画案にもとづいて算定すると、連結の売上高で200億円、経常利益で140億円、税引後利益で80億円のマイナス影響があると推定している。
4、栃木工場の精練工程に関する復旧計画は、再建時間の短縮や効率性の観点から、栃木工場の敷地内での再建を考えているが、建物を新築し、設備を入れて稼動させるには、今すぐ着手しても一年程度かかる見込みであり、栃木工場における精練工程の立ち上げは早くても2004年9月頃になると見込んでいる。投資額は、建物と設備の両方で約100億円を見込んでいる。
今回の火災による損失額につきましては、直接的な損害額、復旧するまでの営業損失に加え、焼失した精練工程再建等に要する再投資額を含めた総額は400億円の見込みだが、受取保険金額を加味するとこの損失額は360億円となる見込み。
なお、今後の防災対策は、栃木工場における消防当局からの指導、および、国内全工場で実施致しました緊急総点検の結果などを踏まえ、現在、全社的な防災対策を策定中で、必要な対策を実施していく。

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