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西友/ウォルマート浸透

2003年10月17日/未分類

(株)西友は、平成15年12月期中間決算短信(連結)でウォルマート社との提携状況について、明らかにした。
【ウォルマート社との提携】
同社は2002年12月に策定した5ヵ年計画に基づき、EDLC/EDLPサイクルの確立に向け、経営組織の再編、社員の教育・訓練、コスト削減、世界の適地からの商品調達、ウォルマートスタイルの「ロールバック」の導入など、新しい取り組みを本格的に開始した。これらの取り組みを通して今後数年間の時間をかけて「新しい西友」の姿を実現する。
【商品力の強化】
ウォルマート社のノウハウを取り入れ、特定商品の長期間にわたる低価格販売である「ロールバッ
ク」を開始した。
また、衣料品では、日常用途の高いベーシック商品で機能や色を絞って低価格を実現した「シンプリー・ベーシック」やローティーンを対象とした「ファンシーポケット」や、国際調達による輸入食品として、ウォルマート社のプライベートブランド商品である「グレートバリュー」の取り扱いを開始した。
 
【委員会等設置会社への移行】
本年4月1日施行の改正商法により導入が可能となった「委員会等設置会社」へ移行した。
このことにより、経営の監督機能としての「取締役」と業務執行機能としての「執行役」が分離された。
ことし1月に業務執行組織を11のファンクションに簡素化したことと併せ、経営の透明性・客観性および経営の意思決定の迅速化を図ることができ、企業統治の実効性を高めることができる。
通期の見通し
ウォルマートグループの一員として効率化および情報レベルの同一化を図るために、決算期変更を行った。これにともない、決算期は従来の2月末日から12月31日に変更され、第49期は10ヶ月決算となる。
下期は決算期変更により4ヶ月という変則的なものとなるが、上期から継続的に取り組んでいる営
業力回復の施策を着実に実行する。
また、ウォルマートカルチャーを直接学び、そのノウハウ、システムを一日も早く吸収するために、ウォルマート社での社員の長期研修にも取り組んでいく。
これらの取組みを通して「新しい西友」に向け着実に変化し、改善し、発展してまいります。
この結果、通期の連結営業収益9500億円、経常利益10億円、当期純損失100億円を見込んでいる。
【新しい西友への取組み】
ウォルマート社のノウハウを活用して、お客様に喜んでいただける西友を目指し、数年間の時間を
かけて「新しい西友」の姿を実現する。
1.まず、最初の2年間程度は主に変革を支える優れたウォルマート社の仕組みの導入を図る。
2.その後2年間程度は導入された仕組みを量的に拡大し、質的に磨きをかける。
3.最終的に「お客様に喜んでいただける西友」を実現する。
上期は、ウォルマートカルチャーの導入を進めるとともに、アソシエイト(従業員)の研修・教育の導入が進み、業務を標準化し、誰にでもわかりやすくするための仕組みとして、1日の業務手順を明確化した「ダイロ」、業務の評価を行う「リテールスタンダード」も始動した。
【ウォルマート社のストアシステムの導入】
今後、ウォルマート社のノウハウを迅速に享受するためにウォルマート社のストアシステムへの転
換を本年8月から計画的に実施している。
8月に導入された成増店では、単品管理の優れた手法によって、売上数量の改善が見え始めている。9月以降、各店に順次導入され、2年程度で全店舗への導入が予定されている。
【二俣川店改装好事例の波及】
上期に二俣川店は、什器や販売方法、表示方法などにウォルマート社のノウハウ・技術を導入してお客様が買い物をしやすい売場をつくった。お客様からは大変好評で改装後は客数・売上ともに大幅に伸びている。
その理由は、①わかりやすく、大きく表示された価格②広い通路③陳列方法④親切な接客などがあり、今後、これらを好事例として各店に波及させる。
【下期営業力の強化】
今年創業40周年を迎え、この下期は魅力のある楽しく・お買い得なプロモーションを多数企画して
いる。商品面では、ウォルマート社のノウハウを活用した直輸入商品や「グレートバリュー」「シンプ
リー・ベーシック」などのプライベートブランド商品、「ファンシーポケット」など開発商品の取り扱いを拡大し、品質の良い商品をよりお安くお客様に提供する。
ウォルマート社のノウハウを使ってカテゴリーの強化も進め、7月に「LIVINよこすか店」でスタートした「ベビーケアセンター」は、ベビー用品を1箇所に集積して品揃えを充実し、紙おむつなどの消耗品を低価格で販売している。その結果、新しいお客様にも数多く来店いただけるようになった。
現在、「ベビーケアセンター」は13店舗となったが、下期以降さらに拡大を図っていく。

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