(株)矢野経済研究所は、「世界低公害自動車を取り巻く現状の市場動向と2010年展望」をテーマとした調査を発表した。
燃料電池自動車を頂点に、さまざまな低公害自動車の開発が進められているが、現状、および今後の実用化を考えた場合、さまざまなシナリオを描くことができる。本調査は2010年に向けて、今後、どの地域でどの低公害車が、どのような形で実用化が図られ、市場拡大が進展していくかを体系的に把握することを目的として実態調査を実施。現状における課題・問題点
を抽出し、今後の進むべき方向性について検証を行った。
1.調査対象: 自動車メーカー、電子機器メーカー、関連業界団体、政府系研究機関
2.調査期間: 2002年4月~2002年7月
3.調査方法: 直接面談調査、電話・メール調査、官公庁資料を併用
調査結果サマリー
・2002 年時点の世界全体の低公害自動車(電気自動車、天然ガス自動車、LPG 自動車、ハイブリッド自動車、水素自動車、燃料電池自動車)の自動車保有台数約78 226万台に占める比率は1.39%の約1 089 万台。主要国における積極的な導入施策の実施と技術進歩を背景として、市場規模は2010 年には約2 000 万台(低公害自動車比率2.18%)に堅調な拡大と推定した。
・電気自動車:欧州における積極的導入策によりゆっくりとテンポで拡大してきた。今後の普及動向を左右する大きな要因は、自動車メーカーではなく、電池を扱う電気・電子メーカーが積極的な市場参入を図るかで変わる。
・天然ガス自動車:ガス・パイプラインが整備されている欧州・米国では比較的導入が容易であるが、既存は大型車中心のため、乗用車向けへの移行がカギ。
・LPG自動車:低公害自動車において最も一般的な自動車に近い市場性を有する車種である。トータル・コストの面での優位性は群を抜いている。
・ハイブリッド自動車:日本と米国において2000 年代に入ってようやく市場としての規模を確立しつつある。今後はビッグスリーの2005 年前後からの市場投入により市場が拡大する。
・水素自動車:公式発表されている2005 年前後のBMWとフォードの2社の市場投入により低公害車のマーケットに影響を与える。
・燃料電池自動車:現実問題として、製品化、量産化を想定した場合の開発コストが膨大である。異業種からの技術的な参入が極めて重要である。
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矢野経済研究所/世界低公害自動車を取り巻く現状の市場動向と2010年展望
2003年10月23日/未分類
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