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矢野経済研究所/2015年のアイドルストップシステム市場は約1708億円

2009年12月04日/調査・統計

矢野経済研究所は12月4日、カーメーカー、車両システムメーカーなどに行ったアイドルストップシステム市場の市場調査概要を発表し、今年のアイドルストップシステム搭載車両の世界販売台数は約90万4000台と、日本が約1万8000台、欧州が全体の97.5%に当たる約88万1000台が販売されたとされている。

欧州では2012年から段階的に導入されるCO2排出規制や、各国がCO2基準の自動車税へ移行を進めていること、さらにクラッチ締結のための油圧システムが不要で、アイドルストップシステムを低コストで実現できることなどから普及が進み、2015年の欧州市場でのアイドルストップシステム搭載率は4割を超え、販売台数は約884万台と予測されている。

一方、国内では販売台数が少ないが、2015年の販売台数は約94万台と見られている。これは、ハイブリッドシステムの搭載が難しい軽自動車・小型車を中心にアイドルストップシステムの搭載が計画・検討されているためで、これらの背景から欧州・日本を中心にアイドルストップシステム搭載車両は拡大し、2015年の世界販売台数は約1043万台に達すると見られている。

アイドルストップシステム市場を構成する主要システム中、エンジン再始動システムは最も構成比が高く、2009年の市場規模は約102億3000万円、2015年には約907億8000万円と年平均成長率45.1%で推移する見通し。アイドルストップシステム市場(主要構成システムのメーカー出荷金額合計値)は、2009年に約136億8000万円の見込みで、2010年以降はメーカー各社が低コスト化を進め、システムの平均単価は下がるものの、アイドルストップシステム搭載車両の急増で市場は金額ベースで大きく伸長する見通しとなっている。2015年のアイドルストップシステム市場は約1708億7000万円、年平均成長率は51.9%で推移すると見込まれる。

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