シスコシステムズ／神戸大学医学部附属病院にモビリティソリューション導入

シスコシステムズ（株）は、神戸大学医学部附属病院に、シスコのモビリティソリューションを導入したことを発表した。
今回導入されたモビリティソリューションは、2003年3月から本番稼働が始まっている電子カルテシステムの活用基盤となるもの。
神戸大学医学部附属病院では以前から、医療事務システムや診療オーダーエントリーシステムなどの導入を行っており、医療現場におけるIT活用を積極的に進めてきた。
2002年11月には既存の診療オーダーエントリーシステムをリプレースする形で、診療オーダーエントリーシステムと統合された電子カルテシステムの構築を開始、このシステムの構築と並行して、新しいネットワークインフラの整備も進められていた。
このネットワークインフラに採用されたのがシスコのモビリティソリューションで、これによって病院内をくまなくカバーする"ユビキタス環境"を実現する。
このネットワークインフラは2003年2月に完成しており、その上で稼働する電子カルテシステムと共に、病院全体の情報インフラとして重要な役割を果たしている。
この環境によって2003年8月には看護部門におけるペーパーレス化が実現されており、2004年3月までには病院全体のペーパーレス化を達成する計画。
その一方でこのシステムは、診療支援や患者への情報提供、経営効率化の基盤としても積極的に活用されており、これまで以上に高い品質の医療を低コストで提供することが目指されている。
なお今回構築された電子カルテシステムとネットワークインフラの設計・構築は、（株）麻生情報システムと神戸大学医学部附属病院医療情報部によって行われた。