GM／キャデラックなど数千台を中国へ輸出

米ゼネラルモーターズ（以下：GM）は、2004年から2005年にかけて、中国向けにキャデラック、ビューイックなどのGM車数千台の輸出を計画していると発表した。これによる推定売上総額は、約13億ドル。中国への輸出は、完成車及びコンプリート・ノックダウンセット（以下CKDセット）の2種類の形態で行われる。
中国商務部の馬秀紅副部長は、GM会長兼CEO、リック・ワゴナーをはじめとするGM幹部とともに、デトロイトで、GM中国が外資系自動車会社の国内子会社として初となる自動車輸入契約を結ぶことで合意した。
GMが子会社のGM中国を通じて輸出を計画している完成車は、キャデラックCTSラグジュアリー・スポーツセダン、キャデラックSRXラグジュアリー・ユーティリティ、キャデラックXLRロードスター、さらに次期投入予定のキャデラックSTS高級セダンなど4 500台。今回の合意で、中国政府は、世界貿易機関（WTO）で定められた期日よりも1年早く、同社に輸入販売権を認める決定を行った。
またGMは、中国最大の合弁子会社、上海GMとの間に2種類の契約を締結した。1番目は、13 000台あまりの現地組み立て及び部品供給に関する約4億ドル相当の契約である。中国での現地組み立て車種には、キャデラックSRXとCTSが含まれることが決まっているが、その他の車種及びブランドについては、現時点でまだ発表されていない。
上海GMとの2番目の契約は、ビューイック・リーガル・セダン、及びポンティアック・モンタナをベースにしたビューイックGL8エグゼクティブワゴンの組み立てを上海で継続するためのCKDセット供給に関するもので、約7億ドルに相当する。
GMはさらに、中国の独立系輸入業者数社に対し、約1 000台の完成車を輸出する契約を結んだ。