日本郵船(株)は、カタールプロジェクト船を対象とした荷役訓練シミュレーター(発注先:三菱重工業(株)、エムエイチアイ マリンエンジニアリング(株))を導入した。
今回の導入は、同社が配乗管理を行うLNG船の運航に従事する乗員に、陸上であらかじめ訓練させることにより、荷役技術の向上を目指すためで、20年以上継続してきた同社のLNG船隊の無事故・安全運航のさらなる強化に役立つもの。
シミュレーターは、実際に就航している本船装備が細部にまで忠実に再現されており、本船と同じ条件で、以下の作業訓練を行なうことができる世界でも最高水準の仕様となっている。
通常の荷役作業(積荷、揚荷、バラスト作業)
特殊作業 (ガスフリーなどの特殊作業)
トラブル対応
なお2004年1月に東京電力向けシミュレーターソフトが導入される予定となっており、同社は今後とも陸上及び本船上での荷役訓練を強化し、LNG船の安全運航を徹底する。
シミュレーター装置の詳細
実際の本船の配管、関連装備、機器などの基本要目、性能、特性が忠実に数式モデル化/プログラム化され、まさに本船そのものに見立てた訓練が可能になった。
例えば荷役コンソールは、その操作部及び監視部、表示部まで本船と同じ仕様とし、操作信号や操作結果の表示信号は、盤上のスイッチ、ランプ、表示計器類と数式モデルを正確に対応させている。
これまでのシミュレーターと違う点として、他計器と連動した機側操作盤(MIMIC PANEL)及び船体姿勢制御訓練のためのバラストコントコンソールを装備しているため、より実船に近い状態変化で各種作業訓練が可能となった。
また、構成としては「荷役制御室」と「現場」が分けられて配置されており、「荷役制御室」では「カーゴ・コントロール・コンソール」が装備され、本船での作業と同じ体制で、乗員として直ちに対応できることを主眼とした内容の訓練実施が可能。
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日本郵船/カタールプロジェクトLNG船荷役シミュレーターを導入
2003年11月26日/未分類
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