ユニチカ／中国におけるナイロンフィルム合弁会社設立

ユニチカ（株）は、12月に、中国江蘇省無錫市にナイロンフィルムの製造販売会社を三井物産（株）と合弁で設立する。 第一期の投資額は約40 億円を予定している。
ナイロンフィルムは、強靭性、柔軟性、耐破裂性などに優れることから、食品包装分野を中心に広く使用されているが、世界需要は約12万トン/年と想定され、今後も10％程度の成長が期待されている。
中国は、国民生活の向上にあわせてレトルト食品、冷凍食品等の加工食品が大きく伸びており、2003年の需要は約１万５千トン/年、今後も年率20%以上の高成長が見込まれている。
ユニチカのナイロンフィルム（商標名「エンブレム」）は、独自の同時二軸延伸法により製造され、現在そのシェアは世界市場の約半数を占めている。
ユニチカでは中期経営計画『飛躍05』において、「トップシェア・シェア優位事業の維持・拡大」や「アジア戦略の強化」を掲げ、ナイロンフィルム事業を拡大中であり、インドネシアにおいても生産設備を増設（2004年4 月稼動予定）、年産9 000 トン体制を整えるなど、強化施策を積極的に推進している。
中国政府に「尤尼吉可高分子科技（中国）有限公司」（仮称）の設立申請を行うこととした。
新会社の商業生産開始は2005年６月（年産5 000トン）を予定しており、数年後には年産１万トン体
制の構築を目指す。
新会社の概要
設立企業名：（日本名） ユニチカ・エンブレム・チャイナ有限責任会社
所在地：中国江蘇省無錫市
資本金：18 500 千US ドル
出資比率：ユニチカ70%、三井物産20%、三井物産（中国）有限公司10%
生産品目：同時二軸延伸ナイロンフィルム
生産量：年産１万トン（第一期５千トン、第二期５千トン）
操業開始時期：２００５年６月（第一期分予定）