松下電池工業、新神戸電機／鉛蓄電池事業分野で業務提携

松下電池工業（株）と新神戸電機（株）は、鉛蓄電池事業分野における業務提携を行うことに合意し、２００４年４月を目標に共同開発と技術提携、資材共同調達会社の設立、生産相互補完の実施に向けて引き続き協議を行っていく。
鉛蓄電池は主に自動車バッテリー、ビルなどの非常用電源設備やコンピュータ、通信基地局などのバックアップ電源として使われており、車社会や人々の暮らしを支える重要な電源として、現代社会には欠くことの出来ない電池。
現在の日本国内の鉛蓄電池市場は、２００２年度では約１ ４００億円とここ数年減少を続けているが、世界の鉛蓄電池市場は１兆４ ０００億円規模を有し、世界的な鉛蓄電池企業の再編が進む中、中国をはじめ大きな発展を遂げているアジア市場においても競争が激化し、国内各社は経営体質強化が急務となっている。
また、今後更に環境負荷低減・省エネルギーが推進される中、次世代の鉛蓄電池には、自動車用ではアイドリングストップ対応や更なる小形軽量化、産業用ではＣＯ２削減を目的とした電力負荷平準化や進化する情報通信インフラのバックアップ電源としての信頼性向上など、高度で多様性のある技術が求められている。
こうした背景の中、両社は業務提携により、多様化する顧客ニーズに応えるための新技術や新製品の共同開発、また、コスト削減による競争力強化を目指す。
業務提携の対象テーマ
１．設計開発効率向上、商品力強化を目指しての共同開発と技術提携
２．コスト競争力強化を目指した資材共同調達会社の設立
３．生産効率向上を目指した生産相互補完