松下電器産業(株)は、半導体の最先端プロセス製品の生産能力増強に向け、富山県魚津市の魚津工場に新棟を建設する。5月に着工し、2005年末の生産開始を予定している。
松下の半導体事業は、松下グループが持つシステム技術力を活かし、民生機器に必要な高速・低消費電力化技術と微細加工技術をもって、最先端システムLSIをデジタル家電分野向けの5分野(DVD、デジタルTV、移動体通信、SD/ネットワーク、イメージセンシング)に焦点を当てて推進している。
0.13マイクロメートルプロセスのシステムLSIにより、デジタル家電市場を牽引してきたが、ユビキタス・ネットワーク社会の実現を加速すべく、更なる微細化技術の進展に対応するため、新棟を建設する。
新棟では、大口径の300ミリウェハー・90ナノメートルのプロセスを導入し、DVD、デジタルTV、移動体通信、ネットワーク、イメージセンシング等に必要なシステムLSIを生産する。
2005年末に生産出荷を開始すると共に7 500枚/月の生産に向けて順次規模を拡大し、将来的には65ナノメートルプロセスへの微細化と、更なる規模の拡大を目指す。
新棟概要
所在地:富山県魚津市東山800
投資額:約1 300億円
建屋:建築面積約19 000m2、延床面積約60 000m2
クリーンルーム:約11 000m2(総面積)
生産品目:デジタル家電用システムLSI
生産能力:7500枚/月(300mmウェハー/90nmプロセス)