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住友商事、大日本製薬/タイに畜産エキス製造工場、豚肉パッキングハウス工場竣工

2004年01月14日/未分類

住友商事(株)と大日本製薬(株)、タイの養鶏・養豚・飼料製造大手のベタグロ社の3社合弁による畜産エキス製造会社「ベタグロ-ダイニッポン・テクノ-エックス・カンパニー・リミテッド」は1月15日、タイ中部のロブリ県に1.9億バーツ(約5.3億円)を投じ建設していたエキス製造工場を竣工した。

同工場は年間1万トンのブイヨン抽出能力を備えており、ベタグロ社と合弁会社から安全性が確保された鶏や豚の「生骨」の供給を受け、量産を開始する。同社はラーメンブーム等を背景に需要旺盛な日本市場を中心に拡販を図り、3年後に2億バーツ(約6億円)の売上を見込んでいる。

同じく、住友商事とベタグロ社の2社合弁によるパッキングハウス(生豚屠殺・カット・梱包・販売)事業会社「ベタグロ・セーフティ・ミート・パッキング・カンパニー・リミテッド」は、エキス製造工場の隣接地に2.8億バーツ(約7.8億円)を投じ建設していた豚専用の屠殺・カット処理工場を竣工した。

同工場は年間3.5万トンの生産能力を備えており、住友商事とベタグロ社が93年に合弁で設立したSPF豚(特定病原菌を持たない豚)の養豚事業会社などから安全性の高い生豚の供給を受け、量産を開始する。

同社は、所得向上に伴い食の安全性に対する意識が高まりつつあるタイ国内市場と日本市場向け現地加工業者を中心に拡販を図り、3年後に10億バーツ(約30億円)の売上を見込んでいる。また、住友商事は同社の豚肉を原料とした豚肉加工品をタイ国内で製造し、日本市場に供給する。

大日本製薬では、関連事業として食品事業(食品素材、エキス製品、等)を展開しており、従来はエキス製品製造の全てを国内の関係会社等で製造していたが、同製品の需要の伸びを背景に、日本同様に養豚・養鶏事業が盛んで同製品の原料である「生骨」の安定確保が可能なタイへの進出を決定、2002年12月に住友商事、ベタグロ社と合弁で新会社を設立した。

工場竣工により、大日本製薬のエキス事業は日本に加えてタイからの安定した供給源を持つことになり、今後一層の事業拡大を図る。

住友商事は、93年以降10年に渡りベタグロ社と合弁でSPF豚の養豚事業を展開しており、従来は生豚を直接(またはブローカー経由)屠殺業者に販売していたが、タイ国内における食の安全志向の高まりを背景に、自社飼育した安全性の高いSPF豚の付加価値を更に高めるためパッキングハウス事業への進出を決定、2002年12月にベタグロ社と合弁で新会社を設立した。

工場竣工により、住友商事のタイ豚肉事業は養豚から精肉加工までの垂直一貫製造・販売体制を構築することになり、今後一層の事業拡大を図る。

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