コクヨ（株）は平成16年10月1日、全事業を分社化した持株会社制に移行するための準備に入る。
同社は、「構造改革プラン」に基づき、スピードをあげて各事業の成長と課題解決を実現するため、平成15年4月1日より「カンパニー制」を導入した。
カンパニー制では、持株会社を視野に置いて7つのカンパニー（現在は6カンパニー）を設置し、権限委譲を大幅に図ることで各事業の強化を図ってきた。
しかし、事業環境によりスピードをあげて対応できる体制が必要になっており、持株会社制に移行する。
目的は、各事業会社は、自社が属する市場で勝ち残るために、積極的なリスクテイクをして事業に取り組み、顧客対応力とコスト競争力を強化することで、「市場競争力」を回復・強化し、真の意味で自己責任経営を実現する。
各事業会社は、それぞれ特性に応じて、顧客起点に立脚した新しい成長戦略を策定・実行することで、コクヨグループ全体の企業価値を向上させる。
事業会社の体制は、現在6つの社内カンパニーを基本に6つの事業会社を設立し、権限委譲を促進することにより自己責任経営とスピード経営を実現する体制を構築する。
