LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信

NTT東日本/農産物トレーサビリティソリューション提供

2004年01月18日/未分類

東日本電信電話(以下:NTT東日本)は1月19日、自治体、農業団体、農業法人等向けに、農産物のトレーサビリティソリューションのうち、栽培履歴管理システムと二次元コード(QRコード)発行システムの提供を開始する。

NTT東日本では、今後、NTT東日本営業エリアにおいて、トレーサビリティ・システムの整備を進める自治体、農業団体、農業法人等向けに同ソリューションの提案を本格的に進めていくとともに、個々のニーズに応じた機能の改善・拡充を進める。

NTT東日本が提供するトレーサビリティソリューションは、農産物の生産段階における栽培履歴の管理を食の安全・安心の出発点と捉え、生産者が栽培履歴を蓄積管理する栽培履歴管理システムと、消費者に対して生産情報を提供する二次元コード発行システムから提供を開始する。

提供システムの概要
1.栽培履歴管理システム
農作物の生産団体や生産部会ごとに蓄積している独自の栽培ノウハウや農薬・肥料の使用基準などを、栽培計画として圃場(農地)ごとに策定することが可能で、同時に複数の生産方法の進捗管理を行うことができるシステム。

各種の情報は、NTT東日本が提供する地域IP網やインターネットなどの通信ネットワークを介して、センターに設置するデータベース上で一元管理するため、離れた所からでも時々の状況に応じた栽培計画を柔軟に策定し、参照することが可能であり、計画的でリアルタイムな農作物の栽培支援を実現。

また、栽培計画などに関する情報の入力については、Webブラウザの画面上から行うことが可能で、Lモードやiモードといった電話端末からの入力にも対応しており、システムの運用操作に伴う負荷の低減に配慮した構成となっている。

2.二次元コード発行(QRコード)システム
消費者に向けた農作物の生産情報、農作物に関する問合せ先、ロット番号などを盛り込んだQRコードの発行要求をLモード端末から行い、農作物に貼付するQRコードのラベルをLモード端末(FAX機能付き)にて印刷できるシステムで、生産者ごとに専用のラベルプリンターを設置する必要がない。

生産者自ら出荷前にラベリングすることが可能となるため、貼付ミスや流通段階での偽装を防止することができるとともに、発行枚数をサーバ側にて集中管理できるため、ラベルの不正使用も防止できる。

消費者は、QRコードに含まれたURLやメールアドレスをQRコード読み取り機能を持つ携帯電話で読み取ることで、ラベルに記載されていない詳細情報に簡単にアクセスすることが可能となる。

提供は、NTT東日本がトレーサビリティ・システム導入に関わるコンサルティング、システム構築ならびに保守運用を行う。

同システムについては、自治体、農業団体、農業法人個別の要望に応じて、NTT東日本がカスタマイズして提供し、システムは、信頼性・安全性の高いNTT東日本のデータセンタに設備を預かり、監視・保守等を行うことも可能。

価格体系は、システムの規模やカスタマイズの規模により提供価格は異なりますので、具体的価格については、個別に見積る。

今後の展開は、生産団体内におけるトレーサビリティの確保に向けて、集出荷施設や食品加工場における、入出荷管理や在庫管理のソリューションの提供を検討している。

栽培履歴管理を出発点として取り組みながら、蓄積した情報を活用することで、農作物の安全・安心の確保のみならず、農作物の品質向上・生産性向上を図れるソリューションとして発展させていく。

関連記事

未分類に関する最新ニュース

最新ニュース